クラシック音楽

2013/11/28

最近のお気に入り

Robert Schumann: Piano Quintet Op. 44
Glenn Gould
Robert Schumann: Piano Quintet Op. 44
曲名リスト
1. "Piano Quintet in E-flat Major, Op. 44"
2. 1"Quartet for Piano, Violin, Viola & Cello in E-flat Major, Op. 47"
3. I. Allegro brillante
4. II. In modo d'una Marcia. Un poco largamente - Agitato
5. III. Scherzo molto vivace - Trio I - Trio II - Coda
6. "IV. Allegro, ma non"
7. I. Sostenuto assai - Allegro ma non troppo
8. II. Scherzo. Molto Vivace - Trio I -Trio II
9. III. Andante cantabile
10. IV. Finale. Vivace

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さて、最近のお気に入りのCDです。偶然、タワーレコードで見つけました。

売り場で「グレン・グールドとジュリアードSQ」と書いてあり、気になって手に取ると・・・。このジャケットをよく見ていただくとわかりますが、op.44のピアノは、レナード・バーンスタインなのです。 とにかく聞いていると楽しくなる。シューマンってこんなに楽しい音楽だったかしら?と思うくらい、溌剌としていて、踊るような演奏です。バーンスタインも、グールドもどちらも本当に素敵。二人の因縁の演奏は有名なエピソードですが、ジュリアード弦楽四重奏団とは、お互いに刺激し合って、音楽の密度があがっていくような演奏です。

2012/01/23

小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団(1/22)

小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団 東京公演(1/22)

モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136(125a) (指揮者無し)
モーツァルト:交響曲 第35番 ニ長調 K.385 〈ハフナー〉 (指揮者無し)
(休憩 30分)
指揮:小澤征爾  チェロ独奏:宮田  大
ハイドン:チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob.VIIb-1

水戸芸術館からのお知らせ

今年一番最初に行ったコンサートでした。水戸は、たしか2年前にキャンセルになり、ようやく・・・でした。昨年夏のサイトウキネンの事もありましたから、チケットがと取れた時は本当に嬉しかったのですが、結果的には手放しでは喜べない状況になってしまいました。

とはいえ、音楽は本当にすばらしく、こんなに優しくてふくよかで、のびやかで、暖かく美しいモーツァルトを、指揮者なしで、演奏しちゃうなんて、やっぱり水戸室内管はすごいなぁ・・・と思いました。何しろ、会場の雰囲気がちょっと普通の感じではなかったので、妙な緊張感というかなんというか、やや息苦しさも感じました。

ディベルティメントは、サイトウキネンでもアンコールに演奏される事も多いので、よく聞きますが、ハフナーの方は、あらためて聞いてみると、溌剌としていて、とても楽しくなりました。ただ、やはり後半が心配で、集中できない気持ちも少しありましたが・・・。

30分の休憩の後、天皇皇后両陛下がいらして、会場は前半とは別の熱気がぐぅーんとあがったように感じました。小澤さんは、オケのメンバーと一緒にステージに登場していましたが、やはり辛そうでした。

2011/06/21

オペラ「ばらの騎士」(4/10)

R.シュトラウス オペラ「ばらの騎士」
新国立劇場 4月10日(日)14時 (サイトはこちら
新日本フィルハーモニー交響楽団

指揮:マンフレッド・マイヤーホーファー 
    (クリスティアン・アルミンク)
演出:ジョナサン・ミラー
合唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:NHK東京児童合唱団

元帥夫人:アンナ=カタリーナ・ベーンケ (カミッラ・ニールント)
オックス男爵:フランツ・ハヴラダ
オクタヴィアン:井坂惠 (ダニエラ・シンドラム)
ファーニナル:小林由樹 (ペーター・エーデルマン)
ゾフィー:安井陽子 (アニヤ=ニーナ・バーマン)

新日本フィルが音楽監督のアルミンクとともに、新国立劇場に初登場となるはずだったオペラ「ばらの騎士」。残念ながら、震災の影響というよりも、原発事故により、アルミンクは来日を断念、キャストも大幅に変わり、初日の7日もなくなり、私が行った10日が初日となりました。とても楽しみにしていただけに、がっかりではありましたが、その後の様々な報道、後から後から知らされる事実を目にするにつけ、来日を取りやめた人達も、当然だと思います。(括弧内が最初のキャスト)

20世紀初頭のウィーン。元帥夫人には、オクタヴィアンという若い愛人がいます。ひょんなことから、好色なオックス男爵の結納品を、ファーニナルの娘ゾフィーに届けることになったオクタヴィアン。ちょっとしたお使いのつもりが、オクタヴィアンとゾフィーはお互いに一目惚れ。あれやこれやの一悶着の末、二人の気持ちを察した元帥夫人の計らいもあり、ハッピーエンドに。

というあら筋ですが、様々な恋の歌…出会いから別れまで…が満載。わかりやすい物語なので、一生懸命に字幕を読まなくても、音楽と歌と芝居で十分に理解できます。

オックス男爵のフランツ・ハヴラダの存在感が圧倒的で、彼が舞台をひっぱっているように見えました。元帥夫人のベーンケは、とても品のある美しい声でした。上の方の席だったので、肝心のオクタヴィアンの声があまり聞こえてこなくて残念。それと動きのパターンが少ない、というか、歌いながら演技するのは、日本人には難しいのかな・・・。その点、ミュージカルの舞台の方が楽しめるかも。でも急な登板で、歌を覚えるだけでも大変だったのかもしれません。

初日のせいか、1幕目はオケの音もやや硬いようでしたが、2幕目からは柔らかく響いてきて、全体的に楽しめました。

そうそう、はるか昔、東京文化会館でカルロス・クライバーの『ばらの騎士』を観るという大幸運に恵まれていて、それを懐かしく思い出しました。

2011/03/29

新日本フィル定期演奏会 (2/21)

2/21(月):サントリーホール
ベートーヴェン作曲:交響曲第8番ヘ長調 op.93
ベートーヴェン作曲:交響曲第9番ニ短調『合唱付き』 op.125
指揮:フランス・ブリュッヘン
ソプラノ:リーサ・ラーション
アルト: ウィルケ・テ・ブルメルストゥルーテ
テノール:ベンジャミン・ヒューレット
バリトン:デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン
合唱:栗友会合唱団
合唱指揮:栗山文昭

もうだいぶ日がたってしまいましたが、とても印象的なコンサートでした。

まず、ブリュッヘン指揮の時は、オケの配置がいつもと全く違います。ファーストヴァイオリンの反対側にセカンドヴァイオリンがいます。だから、正面からオケを見ると、指揮者をはさんで両側にヴァイオリンが座っていることになります。ファーストヴァイオリンのとなりにヴィオラがいて、その後ろがコントラバス。セカンドヴァイオリンの隣にチェロ、その後ろが打楽器。中程の木管をはさんで、左がホルン、右がトランペット、トロンボーンという金管。これだけでも聞こえてくる音の「まとまる感じ」がだいぶ違います。その上、ノンヴィブラート。ベートーヴェンは、こういう響きをイメージして、作曲していたんでしょうね。ストレートな音が、ドンドンドンと重なって、力強く響いて届いていくような・・・。

交響曲の8番は、今まで聞いたことがあったのか?記憶もないほど、なかなか演奏される機会のない曲ですが、あらためて聞くと、なんだか楽しい曲でした。

そして第9。2月の定期演奏会で、第九というのも珍しいですよね。日本の場合は、ほとんど年末に演奏される訳ですから、まさかここで聞けるとは。こういう面白さがあるのも、定期演奏会ならではかと・・・。 外側にあふれてくるというよりは、内側に彫り込んでいくような、引っ張り込まれるような演奏で、ドンドンドンと、ストレートな音が重なっていく分厚さが、なんとも心地よく、何度も聞いたことのある曲なのに、新鮮でした。

3楽章は、いつもは美しくてまろやかな響きに、涙がジワリと浮かびそうになるのですが、4楽章の合唱に入る前に、何かもっと深い意味があったのかもしれない、とまで思えました。考えすぎかもしれませんけれど。(演奏のテンポもちょっと早かった。)その上、驚いたのが、4楽章が始まっても、いつまでたっても、ソリストが出てこないのです。

いよいよ、という時に、下手のドアが開き、バリトン歌手が飛び出してきました。そして、「おぉー!ふろ~いで!!」と、まるで、聴衆の中に飛び込み、あたかも「みんな聞けー!」と呼びかけるように、歌い出したのです。おおおおお!なんと、こんな演出が!!!

もうそこからは、怒濤の4楽章でした。♪のついた槍が、びゅんびゅん飛んでくる。さっきまで内側に引っ張り込まれる~と感じていたのに、今度は逆に、強い力で押し出されるような感じで、作曲家ベートーヴェンと、指揮者ブリュッヘンの、わき上がるパワーに、ただただ感動しました。その後は、しばらく頭の中で、第九が何度も何度も回ってましたー。

それにしても、クラシックの演奏会にこの後、しばらく行くことができなくなるとは・・・。恐ろしい地震の後、今こそあの第九をもう一度聞きたいと思っている、新日本フィルの定期会員がいっぱいいるのではないでしょうか・・・。

2011/03/06

室内楽は楽しそう

2月20日の日曜日、横浜みなとみらいで開催されていた、アマチュア室内楽フェスティバルを聞いてきました。

こちらのサイトにすべての曲目が載っています。(アマチュア室内楽フェスティバル

この催しは88年から、御茶ノ水のカザルスホールでやっていました。その頃も2~3回行ったことがありますが、とても楽しそうに弾いている人達を見ていると、客席も暖かい空気に包まれて、なんだか幸せになります。楽器が弾けて、人と合わせる事が出来るのって羨ましいなぁーと思いました。

今回も聞いたことのない曲がたくさん聞けて、楽しかったです。ギターのアンサンブルがとても穏やかできれいだったし、それからタイ大使館の人達によるタイの古典楽器の演奏も、みなとみらいの小ホールに柔らかく響いていました。

早速、市民オケで弾いている知人に、来年の出場を勧めてみました。私も何か楽器弾けたらいいなぁ。子供の頃、ピアノは習っていましたが、ピアノは楽器として場所を取るし、もっと手軽に出来る楽器があったら、老後の楽しみに・・・(笑)とは言っても、手軽な楽器なんてあるわけないですね。感動は、簡単、手軽じゃない所にあるんですものね。

2011/01/31

新日本フィル定期演奏会(1/26)

1月26日 サントリーホール

♪ラヴェル作曲:高雅で感傷的なワルツ
♪プーランク作曲:2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 ニ短調
♪フランク作曲:交響曲ニ短調 M.48

指揮:クリスティアン・アルミンク
ピアノ:フェルハン&フェルザン・エンダー

ピアノ・アンコール:ピアソラ作曲リベルタンゴ

12月は定期がなかったので、久しぶりの新日本フィル定期。

ラヴェルはキレイなんだけれど、どこか影があるような、本当に感傷的なワルツ。やっぱりラヴェルを聞くと、しなやかで張りがあるのに、するりと逃げてしまうような、不思議な感覚が呼び起こされます。

続くプーランクの2台のピアノは、面白かったです。エンダー姉妹は双子だそうで、本当に息のあった演奏。赤い衣装と黒い衣装で対照的な2人が、向かい合わせたピアノに向かって、楽しそうに掛け合っていて、アンコールのピアソラは、音が跳ねているようで、ワクワクしました。

フランクの交響曲は、なかなか聞く機会がなかったけれど、迫力があって、弦が美しくて、管の厚みもあり、ふくよかにたっぷりと響いてきて、オケの音に酔うような演奏でした。こういう演奏のライブ録音があったら、嬉しいのに・・・。
昔は新日本フィルの定期は、FM東京で週末の朝に放送されていた記憶があるのですが、深夜でも明け方でも良いから、日本のオケの演奏を、音だけでいいから、放送してくれたらいいのになぁ・・・としみじみ思った夜でした。

2010/12/30

メネセス、プレスラー デュオ

【第1夜】12月13日(月)19:00開演 
 浜離宮朝日ホール
ヘンデル:「ユーダス=マカベウス」から
 「見よ覇者は帰る」の主題による12の変奏曲
ベートーヴェン:チェロソナタ 第2番
 (休 憩)
モーツァルト:「魔笛」から「娘か女房か」の主題による12の変奏曲
ベートーヴェン:チェロソナタ 第3番

♪アンコール
ブラームス:チェロソナタ2番から第2楽章
バッハ:ガンバソナタ2番から第4楽章

チェロ アントニオ・メネセス
ピアノ メナヘム・プレスラー

さて、これが今年の演奏会聴き納めでした。ホールに暖かさがいっぱいに膨らんで、とても幸せなコンサートでした。こういう経験って滅多にないと思います。浜離宮のホールの大きさ(座席数500名位)も、きっとちょうど良かったのだと思います。弾いてる人の暖かくて、楽しい演奏が、まるでリボンをかけたプレゼントボックスに丁寧に詰められて、客席の1人1人に届けられていくような、優しくて素敵な演奏会でした。

ピアニストのプレスラーさんは、1923年12月16日生まれとの事。なんと今年87歳です!ボザールトリオの創立からメンバーで、50年以上トリオで弾いてきた方だそうです。その指から、ポロンポロ~ンと、輝くような音が飛び出してくる・・・。うわぁ、ピアノからこんなに暖かい音がこぼれてくるなんて・・・そして、その音を1つ1つ包むようにチェロの音が、柔らかく穏やかに響いてきました。

こんなに幸せな気持ちになった演奏会が、今年の聴き納めで良かったです。

ボザールトリオの、メンデルスゾーンの三重奏、とっても良いです。

B001NGSMHI メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲集
ボザール・トリオ
ユニバーサル ミュージック クラシック 2009-02-04

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2010/12/08

アルゲリッチの余韻

11月28日(日)19時 すみだトリフォニーホール
マルタ・アルゲリッチ
セレブレーションズ2010
ショパン作曲:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 op.11
ベルリオーズ作曲:序曲『ローマの謝肉祭』op.9
ラヴェル作曲:ピアノ協奏曲 ト長調
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
指揮:クリスティアン・アルミンク

♪アンコール:
ラヴェル: ピアノ協奏曲ト長調から 第3楽章
ショパン: マズルカ ハ長調 op.24-2

良い音楽を聞くと、その余韻がずぅっと細胞の中に残っていて、何かの拍子に感動した感覚が呼び覚まされて、もう一度、その夜の演奏会のエネルギーを追体験するように思います。

今年はそんなコンサートがたくさんありました。

今は、ずっとアルゲリッチの追体験中です。

思い返しても、ゾクゾク、ワクワクしてきますが、あんなに指揮者のアルミンクがソリストを意識したのを見たことはなかったように思います。たえず後ろに神経を集中させて、ピアノの音色のわずかな変化も聞き逃さないように・・・と思っていたのかも。ショパンでは、ややピアノに引っ張られたような演奏ではありましたが。

あんなに美しい2楽章は、そうそう聴けるものではないと思いました。それに、溌剌とした3楽章。もう一回聴きたいなぁ。どこかラジオでも放送ないのでしょうか・・・。
昔は、来日した演奏家による音楽会は、FM東京のTDKオリジナルコンサートとか、NHKのFMとか、いくつかの番組があったのだけれど、最近はFMラジオでクラシック番組ってあまりないですね。残念です。

あまりにも素晴らしいショパンの演奏の後、休憩になった会場はアルゲリッチ色で塗られまくったような状態で、あちらこちらから感嘆のため息がモレ聞こえてきそうな雰囲気でした。そんな状況を、休憩あけの「ローマの謝肉祭」が、明るい音色で、落ち着かせてくれました。

そして後半のラヴェル。もう最初の1音からパワー全開のような演奏で、本当に楽しかった。どんどん引きこまれました。オケの木管楽器がピタ~っと合ってきて、音楽が弾けて花火がどんどん打ち上がっていくような演奏でした。

まさかアンコールにもう一度3楽章が聴けるとは思わなかったし、何よりもマズルカが嬉しかったです。いつか、アルゲリッチのリサイタルがあれば良いのに、と願わずにいられません。ショパンのソナタ、生で聴きたいなぁ・・・。昔はキャンセル魔のように言われていたから、演奏会が始まるまでは安心出来なかったけれど(笑)。何しろ、ラフマの3番をチャイコの1番に変更した人ですから…。
さて、これから先、どんなプログラムを聴かせてくれるのでしょうか。楽しみだなぁ。でもチケット入手は相当に、困難でしょうね。

B000YY66FK ショパン:ピアノ協奏曲第1番&第2番
アルゲリッチ(マルタ)
ユニバーサルクラシック 2008-01-23

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B000M5B9E4 ラヴェル:ピアノ協奏曲
アルゲリッチ(マルタ)
ユニバーサル ミュージック クラシック 2007-02-28

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B0009J8J5U 小澤征爾/マルタ・アルゲリッチ [DVD]
ニホンモニター・ドリームライフ 2005-06-22

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2010/11/30

マルタ・アルゲリッチ

昨夜、アルゲリッチのショパンとラヴェルの協奏曲を聴いてきました。ほとばしり出てくる音楽に、本当に感動しました。

ひたすらアルゲリッチの音楽に添うように、神経をとぎすましているアルミンクの指揮と新日本フィル。緊張がパワーに変わっていくさまが目に見えるような、それはそれはすごくて、素敵な演奏でした。

アンコールは、なんとラヴェルのP協の3楽章をもう一度と、そしてショパンのマズルカハ長調 Op.24-2でした。アルゲリッチは、リサイタルもないし、ここでマズルカが聴けるなんて!幸せでした。そのマズルカの入っているCDを偶然、少し前に買っていました。

このアルバムの1曲目のバラード1番が、なんとも匂い立つような色気のある演奏で、こんな1番聴いたことない!とびっくりします。

プログラムに「アルゲリッチの語るショパンのこと」というインタビューが載っていて、なんと夏の暑い時にはショパンを弾きたくないのだそうです。これを読んだ時、バラード1番を思い浮かべました。なんとなく…分かるなー。

B00338T67O アルゲリッチ・プレイズ・ショパン
アルゲリッチ(マルタ)
ユニバーサル ミュージック クラシック 2010-03-10

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そう言えば、前回アルゲリッチを聞いたのは、2年前の12月。シモン・ボリバルオーケストラとのベートーヴェンでした。

2010/11/27

デジュー・ラーンキ ピアノリサイタル

デジュー・ラーンキ ピアノリサイタル
11月11日(木)19時 すみだトリフォニーホール
<B プログラム>
ハイドン:ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI-52
リスト:トッカータS.197a
    メフィスト・ポルカS.217
    即興曲(夜想曲)S.191
    聖ドロテアS.187
ラヴェル:ソナチネ
  ( 休 憩 )
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178

♪アンコール
リスト:ピアノのための小品 S.193
ドビュッシー:子供の領分から『グラドゥス・アド・パルナッスム博士』

「芸術家として生きるだいご味は「到達への道を味わう過程にこそある」と語る。」 (朝日新聞のインタビューから引用
良い言葉ですね。「到達への道を味わう過程」。どんな道をどう歩くか、芸術に限らず、とても大切なことですよね。その味わい深い道の途中で聞くことが出来たラーンキのピアノは、深く、暖かく、緑深い、居心地の良い公園の中の美しい一本の道のようでした。

1曲目のハイドンは、はつらつとしていて、柔らかくて、その上スッキリと軽快な響き。ハイドンのピアノソナタがこんなに楽しい曲だったとは知りませんでした。やっぱり、会場でCD買えば良かったかな。 リストの小品は続けて演奏されましたが、ピアノからたくさんの色が次々とリズミカルに溢れてきて、ため息でした。プログラムでは、ここで休憩の予定だったのですが、ラヴェルのソナチネも前半に演奏されました。このラヴェルがまたまたため息もので、色彩豊かな絵画を見ているような、そして香りたつような演奏で、公園のベンチに座って、様々に色が変わっていく木々や花を見ているような幸せな空間でした。

チケットを買うときに、ラーンキ3公演は悩みましたが、来て良かった。「コンチェルト」と「2台のピアノ」だけで、リサイタルがあるのを知らなかったので…。

休憩あけはリストのソナタ。30分もある大曲です。大変なテクニックなのだけれど、そのことを気が付かせないというか、忘れさせてしまう演奏で、ひたすら深くジワリジワリと音楽が聞こえてくる・・・。美しすぎるピアニッシモ、ダイナミックなフォルテッシモも…。ぴたっとくる言葉が見つからないけれど、どんな時にも暖かみがあり、どっしりとした安心できる音で、あぁこの人は、とっても素敵な人生を歩いているんだなぁ、なんて思いました。

ヒラサオフィスのHPを見てびっくり!協奏曲は、リスト2番とベートーヴェン4番、リサイタルはA,B,Cと3種類、そして「2台のピアノによる第九」。これだけのプログラムをもって、日本ツァーをしていたんですね。 アンコール曲もいくつかあったようです。この夜のドビュッシー『グラドゥス・アド・パルナッスム博士』もとても良かったです。きれいで丁寧で、会場に優しく染みいるような演奏でした。「子供の領分」の録音はないのかしらん?いつになるか分かりませんが、また日本ツァーに来て欲しいです。

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