演劇

2010/12/31

「ア・ラ・アカルト2~役者と音楽家のいるレストラン~」

12月19日(日)15時開演
青山円形劇場プロデュース
『ア・ラ・カルト2 ~役者と音楽家のいるレストラン~』

演出:吉澤耕一
台本:高泉淳子
音楽監督:中西俊博
出演:高泉淳子 山本光洋 本多愛也 
    中山祐一朗(レギュラーゲスト)
演奏:中西俊博(violin) クリス・シルバースタイン(bass) 
    竹中俊二(guitar) 林正樹(piano)
日替わりゲスト:山寺宏一
毎年、年末の楽しみだった「ア・ラ・カルト」は昨年からメンバーが変わり、今年はリニューアル「ア・ラ・カルト2」となりました。もう10年くらい毎年行ってましたが、昨年はどうしようかなぁと悩んでいるうちにチケットが売り切れてしまいました。というのも、日替わりゲストが豪華な上に、演技がみんな違うと思われ、どなたの回を見ようか悩んでしまったのですが、今年は日程的な事もあり、山寺宏一さんの日にしました。

ちなみに、日替わりゲストは、今井清隆、川平慈英、今拓哉、近藤良平、篠井英介、巻上公一、山寺宏一、ROLLYという面々です。篠井さんも見たかったなぁ・・・。

今までは、バンドが役者さんが出入りする階段の横でまとまって演奏していたのが、今年はベースとギター、ピアノ、ヴァイオリンと、円形のステージを囲むように3つ分かれてセッティングされていました。(ピアノに近い席で楽しかった!)

さて、今年のカクテルは「マスラキーノチェリー」の入れ忘れたマティーニ。マティーニのジンをブランデーにすると「キャロル」というクリスマスにぴったりのカクテルになるそうですが、そこをあえて、「マティーニ」で、という1人の女性客の登場から始まりました。

構成は、リニューアル前とほとんど変わりませんが、日替わりゲストの登場シーンは、設定だけがお題として渡されて、後は高泉さんとの2人芝居。途中、ウェイター役からアシストが少々はいるという程度なので、この部分はきっと毎日、どんな展開になるか読めず、相当楽しいシーンなのではないでしょうか。この回は、「小学校からの同級生で、3番目でも良いんだ」という設定。困ったときに頼る人のベスト3に、貴方がいる、というような落ちで、ほほえましいラブストーリー仕立てでした。

山寺さんって、日本で公式にドナルドダックの声が出せる人なんですね。中西さんも唇のふるわせ方を教わって、何度もドナルドに挑戦していましたが、歌も素晴らしくて、本当に素敵で面白かったです。

オリジナルの遊機械のメンバーだった、白井さん、陰山さん、高泉さんの3人の息のあった、その上、エネルギーも拮抗しているというか、いずれ劣らぬパワフルさの演技を見てきたので、少々の物足りなさもありましたが---今回は高泉さんとその仲間達みたいな感じだったので---、このメンバーで回を重ねていくと、また違った「ア・ラ・カルト」が出来上がってくるのかもしれないなぁ、と思いました。

中西さんのアルバム、日曜ののんびりした時間に最適です。

B000Q6GVPQ オーガニック・スタイル 中西俊博 the BEST
中西俊博 林正樹 原田知世 深川和美
Sony Music Direct(Japan)Inc.(SME)(M) 2007-06-20

by G-Tools

2010/09/07

小堺クンのおすましでSHOW25 (9/3)

9月3日 グローブ座

「おすましでSHOW」初日観てきました。なんと25年目だそうです。長い間続けてこられたなんて、すごいですね。

今年は歌を中心に構成されていて、1幕でした。いつもは前半がコメディ芝居、後半が歌ですけれど、今回は歌を中心にトークと芝居が入り込んでくるという組み立てでした。

分かっているベタな展開でも笑っちゃうし、2時間半、歌ってしゃべって笑わせて…。そして最期の全員によるタップは、素晴らしくて感動しちゃいます。それにしても、すごい体力ですね。

今年もいっぱい笑わせてもらいました。

いっぱい笑ってお腹が空いたので、帰りは、韓友家で食事。時間も遅かったので、チヂミとビビンバを頼んだのですが、量もたっぷりあって、美味しかったです。

2010/04/22

舞台・時速246「記憶メモリン」

時速246  vol.04「記憶メモリン」  於:赤坂レッドシアター
総合演出・作とか: 御笠ノ忠次(Space Noid)
作 と か: 川尻恵太(SUGARBOY) 川本成(時速246) 喜安浩平(ナイロン100℃・ブルドッキングヘッドロック) 小林顕作(宇宙レコード・コンドルズ)
出 演: 楠田敏之 渡部紘士 松嶋初音 飯野雅彦 鷲尾昇(*pnish*) 川本成(時速246)

「記憶=想い出」というキーワードで、いくつかの芝居が結ばれて、想い出を持たないはずのクローン達の間にある繋がりに気づかされて・・・。

とにかく笑いました。ほんとに楽しかった。お馬鹿すぎてあり得ないのに、あんまり一生懸命、力一杯演技されてると、そこにどうやら人間の真実がデフォルメされて「在る」ではありませんか!…なんて言葉にすると違ってしまいますけど。

とにかくいっぱい笑って、楽しくなって、幸せになって帰ってきました。

チラシにもあるけれど、「作とか」の「とか」って良いですよね。なんだか全員で作り上げた芝居なんだなって感じます。

2010/02/10

えれがんす(紀伊国屋ホール)

『えれがんす』
紀伊国屋ホール(2月3日)

作・演出:千葉雅子
出演:木野花/渡辺えり/梅沢昌代/コ・スヒ/中村倫也/八嶋智人 (シスカンパニーのHP

と言うことで、ひさしぶりの芝居でしたが、面白かったです。この6人の良い所が、ぶつかりあって、あっと言う間の1時間半でした。

冒頭、木野花さんと渡辺えりさんの二人の漫才で幕が開くのですが、面白いようなそうでもないような・・・インパクトがありすぎて、いったいどういう設定なんだろう?かと驚きましたけれど、なるほど、2人は、その昔、それぞれがオリンピック選手として活躍していて、引退した後、タレント活動をしていたという設定。2人で漫才もやっていたらしい。(笑)

その時に、大切な弟が亡くなり、営業に出ていて看取る事が出来なかった木野花さんと、妹でマネージャーだった梅沢昌代さんとの間に大きな亀裂が生まれてしまい、月日は流れ。
木野花さんが経営していたシンクロのスクールが倒産し、そのプールを明け渡す日に、奇しくも集まった6人。弟の秘密が、ちょっと嫌味なスポーツライターの八嶋さんによって明かされて・・・。

前半はほとんどセリフのなかったコ・スヒさんが、後半大活躍。全員が彼女の言葉によって、本音を吐き出し、最終的には仲直りするのですが、その怒濤の後半には、笑いあり、涙あり、で、大笑いしながらもほろっとさせられました。

紀伊国屋ホールのサイズは、ステージと近くて良いですねー。

2009/10/06

おすましでSHOW in グローブ座

Osumashiちょっと前になりますが、「25年目の小堺クンのおすましでSHOW イン グローブ座」を見てきました。(9月11日)

このブログの人気記事ランキングの10位に「おすましでSHOW」が入っているのですが、過去の記事に飛んできていただいているようなので、せっかく今年も行ったのだから、忘れないうちに書いておこうと思います。

昨年まではシアターアプルでしたが、今年からはグローブ座という事で、10時以降は音が出せないという事情があり、3時間で終わらせます、と最初の挨拶にありました。毎年、何時に終わるか分からなかったので、終電気にしてドキドキハラハラの部分もありましたが、今年は落ち着いて3時間堪能させていただきました。

グローブ座にシェイクスピアに反応する怪人が住んでいるという設定だったのですが、いつもなら、どんどん脱線していくのに、今年は3時間で終わらせる為に、アドリブでどんどん展開していく・・・という行き先わかりません的な面白さはありませんでしたが、その分、脚本が練られていて、それぞれのキャラクターの良さも分かって、楽しかったです。

恒例の第2部も、歌や演奏の合間にたくさんの笑いあり、そして最後にタップで見せる、というより魅せる…!本当に素晴らしくて圧倒されますねー。今年もありがとうございました。笑わせてもらえるって本当に素敵な事ですね。

2009/10/05

寺山修司「中国の不思議な役人」

先週の木曜日、パルコ劇場で「中国の不思議な役人」を見てきました。(公式HP

漠然と覚えている寺山修司という人は、無口でするどい目つき。タモリが真似する人・・・。いやはや、この程度ではどうしようもないですね。1977年にパルコ劇場で初演、伊丹十三、山口小夜子というキャストだったそうです。その頃は、渋谷公園通りといえば、「ジャンジャン」・・・なんて知ってる人も少ないですよねー。

そういう時代のアングラと呼ばれる寺山修司、天井桟敷の芝居はどんなだったのでしょう。「身毒丸」も「毛皮のマリー」も寺山修司作品なんですよね。私が見たのは、「身毒丸」が武田真治、白石加代子、「毛皮のマリー」は美輪明宏、いしだ壱成でした。もう10年以上前です。設定こそ虚構だけれど、その中に人間の本質が強烈に描かれている芝居でした。

演出:白井晃 キャスト:平幹二朗 秋山菜津子 岩松了 夏未エレナ 田島優成 小野寺修二 春海四方 吉田メタル 他

舞台の装置や美術がすごかったです。ある時は壁、ある時は路地、ある時は・・・とめまぐるしく変わるのですが、とても機能的。赤が恐ろしさでもあり、混沌でもあり、哀しさでもあり・・・。

誰かに愛されないと死ぬことが出来ない、中国の不思議な役人は、死ぬことを諦めているのか、本当に死にたいのか、実は生きることにも執着がなく、ただ毎日が過ぎていく・・・。平幹二朗さんの存在感はすごいですね。本当に何百年も生きているような、諦めの中にあるきらびやかさ、というのでしょうか。

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2009/06/29

桜姫 シアターコクーン

『桜 姫』bunkamura20周年記念企画
原 作:四世 鶴屋南北
脚 本:長塚圭史
演 出:串田和美
出 演:秋山菜津子、大竹しのぶ、笹野高史、白井晃、中村勘三郎、古田新太 他

ちょっと前になりますが、6月12日(金)シアターコクーンで見てきました。休憩はさんで3時間だったような…。長かったです。そう言えば、芝居を上演する劇場の椅子って、座り心地の良い所はあまりないかもしれません。

さて、この桜姫、もとは歌舞伎。それを脚本の長塚さんが南米に舞台をおき換えて、出てくる人も、ゴンザレスとかセルゲイとか、さすが長塚圭史さんだなぁ、それだけで期待しちゃうというモノです。なんだけれど、串田さんの演出のせいか?南米の、気温も人も熱くてパワフルな感じよりも、ヨーロッパの田舎の移動遊園地とかサーカスのような、ちょっと哀愁漂う寒さを感じました。俳優さん達が演奏するトランペットとか管楽器の曲調のせいもあったのかもしれません。長塚さんの脚本は、長塚さんが演出した方が良いのかも…。

でも、そこで演じられる役者さんのパワーはものすごかった。江戸っ子のようにしゃべりまくるゴンザレスの勘三郎、狂言回しのような笹野高史、ものすごい存在感の古田新太、この人はどこまで本気で、どこまでふざけているのか境目がないので、かえって人間の狂気が浮き彫りになるような恐さを感じました。それから、抜け目なく立ち回っているつもりが、どんどん落ちていくような秋山菜津子、こういう役上手いですね。マリア役の大竹しのぶ。子どもなのか女なのか、善であり悪でもある、極端な感じ…なんですけど、いくつか舞台見てますが、どうも何をやっても同じに見えるんです。

実はこの芝居を体現するというか語っていたのは、セルゲイの白井晃さんたったように思います。死に場所を探しながら、生きている神父。かつて心中をはかり、1人だけ生き残ってしまった。しかも逝ってしまった相手は少年だったんですね。だから、聖人なんだけれど、罪を背負っていて、苦しみながら生きている。少年を忘れられず、少年の生まれ変わりと信じるマリアと行動をともにする事で、どんどん立場を失っていき、逃げまわる生活にまで追い詰められてしまう。悪党のゴンザレスの罪よりも、普通に善人だったセルゲイの罪の方が、生きることの重さをずっとずっと表現しているように思えました。

現代版の桜姫は、別々の所で生まれたのに、気がついたら全員が数奇な運命の渦に巻き込まれて、逝きたいのか生きたいか…、宿命に押しつぶされていくような、すごい物語でした。歌舞伎の方は見たことがないので、いつか見てみたいと思います。

2008/12/24

ア・ラ・カルト~役者と音楽家のいるレストラン~

12月20日(土)18時
「ア・ラ・カルト」~役者と音楽家のいるレストラン~
20th anniversary
出演:高泉淳子 白井晃 陰山泰 + 羽場裕一(visitor)
演奏:中西俊博(violin) クリス・シルバースタイン(bass) 竹中俊二(guitar) 林正樹(piano)

毎年これを見ると、そろそろ1年のおしまいだなぁと思います。青山円形劇場のプロデュースによるお芝居「ア・ラ・カルト」は12月の定番。今年はなんと20周年とのこと。私達が行き始めたのは1999年なので、ちょうど10年目になります。

とにかく楽しいです。フレンチレストランにやってくるお客さんと、どんなお客様に美味しい食事とその時間を楽しんでもらおうとするオーナーとギャルソン。お客になったかと思えば、ワインをサーブしたりと、きっと楽屋の中は、着替えで大忙しでしょうけれど、ステージに出てくると、役者さん達は、まったく違う顔を見せてくれます。幸せは意外と身近にあるんだなぁ、なんて優しく暖かい気持ちになる芝居の数々です。

それにしてもアフロヘアで歌って踊る姿には、本当に楽しませてもらいました。でも大変そうでしたけど。この芝居を見終わっちゃうと、なんかさみしくなっちゃうんですよね。また来年も元気で夫と見に行かなくちゃね。

2008/11/25

『60PEAK ミカエルの唄』

60PEAK ミカエルの唄
出演:大堀こういち 小林顕作 川本成 右近良之
10月15日(水) 於:六行会

(先月見て、φ(..)メモだけしてたので、備忘録として。)
右近(元THE CONVOY)、小林(ダンス・カンパニーコンドルズ)、大堀(元ナイロン100℃)、川本(あさりど)、という4人それぞれが、別の活動の場を持っている人達の芝居だったので、どんな風にまとまるのか?どんな味のぶつかり合いになるのか?と興味を持って見に行きました。

男性4人の芝居って面白かった。たぶん、それなりアドリブも飛び交っているのでしょうけれど、お互いの仲の良さというか、信頼関係のような空気感がずっと舞台の上にあって、その上、物語のテーマである「友情」、しかも魂になってもなお続いている友への気持ちが、とても心地よかったです。人はやっぱり1人で生きている訳じゃないんですよね。
このユニットの第2回はあるのかな~。

2008/09/23

歌舞伎でヤマタノオロチ

今日は九月大歌舞伎の11時からの部を見てきました。3つ芝居があって、終わったら3時40分・・・長かったです。3階の後ろの方の席で2500円、花道は見えませんけれど舞台が見下ろせてリーズナブルで、なかなか良いかも。

1つ目の演目は、『竜馬がゆく~風雲篇』、竜馬は市川染五郎さんでした。池田屋事件の後、竜馬が西郷隆盛に会い、おりょうを妻に迎えるあたりの話。2つ目は『ひらかな盛衰記』という主君の忘れ形見を守る為に自分があえて捕まるという吉右衛門さんの義太夫狂言・・・というものだそうです。

そして3つ目『日本振袖始』、これがヤマタノオロチ。「八岐大蛇」と漢字で書くと恐ろしいですね。で、この大蛇が玉三郎さん・・・美しい。壺のお酒を飲みつつ踊る姿は妖艶でした。生贄に差し出されたお姫様の福助さんもまた美しかったです。スサノオノミコトが染五郎さん。それにしても「素戔嗚尊」って一発で変換出来るなんて知らなかった。(笑)

染五郎さんは3演目とも出てました。夜の部もあるわけですからすごいです。歌舞伎もたまには、楽しいかも。日本の文化なのに、ほとんど理解していなくて恥ずかしい限りですが、1演目だけ見られるシステムもあると分かったし、しかも、その幕見料金は700円~900円なので、意外に気軽に見に行けるものなんですね。

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