書籍・雑誌

2008/11/06

「いつでも今日が人生の始まり!」桐島洋子著

少し前にタイトルがいいなぁと思って読んでみました。だんだん年を取ってくると、新しい事を始めるのを躊躇ったり、思い切ったことが出来なくなったり、というより思い切らなくなるのかな。潔い生き方ってなかなか出来るもんじゃないですよね。

読んでみて、フムフム・・・と思うこともあり、それはちょっとね、と思う事もあり。で、いろいろ考えるきっかけになりました。それにしても波瀾万丈な人生だけど、すっきり、きっぱりしていて、すごいです。
例えば、あんな風に年を重ねていきたいなぁ、と思わせてくれる素敵な女性は誰だろう?と考えると、意外と思い浮かばないけれど。私も元気に、いつまでも気持ちの良い生き方をしていたいなぁ。

いつでも今日が人生の始まり!―50代からの気持ちのいい生き方・暮らし方 いつでも今日が人生の始まり!―50代からの気持ちのいい生き方・暮らし方
桐島 洋子

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2008/02/11

「すべては音楽から生まれる」茂木健一郎

読み進めて行くと、時々おや?と思うような、なんというか違和感があって・・・。後書きを読んだら、これは聞き書きなんですね。茂木さんが書いた文章ではなく、しゃべり言葉の延長の文章なので、なるほど。読者より先にまず、書き手に理解してもらおうと、だんだん力が入っていくような所がある感じ。本文中に「幸せではない時のほうが、芸術は沁みる」とあるのですが、そこの前後の流れもあるにしても、そうかなぁ?私には分からないな。幸せな時にも、う~んと芸術は心に沁みるけどなぁ。最近は時々、自分よりも若い人の書いた文章には、肩に力の入った感じを受けます。人を説得しようとするとどうしても力が入っちゃうんでしょうね。

最終章のルネ・マルタン氏との対談が一番楽しかった。ルネ・マルタン氏と言えば、「ラ・フォル・ジュルネ」のプロデューサー。だからこそ興味があってこの章が読みたかったのですが、ああいう大きなクラシック音楽のイベント、しかも外国人スタッフを動かし、たくさんの音楽家を動かした人は、やっぱりすごい。ずっとリヒテルの音楽会のプロデュースをしていた人だったんですね。それに経営学を学んでいたとか。今年はなんと東京と金沢の2カ所で開催されるそうで、早くプログラムが発表されるといいなぁ。

すべては音楽から生まれる (PHP新書 497) すべては音楽から生まれる (PHP新書 497)
茂木 健一郎


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2008/01/13

宮本文昭著「オーボエとの時間」

読み終わってからだいぶたってしまいましたが、とても素敵なエッセイです。残念ながら、昨年の3月にオーボエ奏者としての活動は終えられましたが、その後は教える事だけではなく、コンサートの企画プロデュースやテレビ・ラジオの司会、そして指揮者というあらたな活動も始められて、ますます活躍の場が広がっている宮本さん。でもやっぱりまだまだ、あの艶やかで明るいオーボエの音を聞いていたかったですけれど・・・。宮本さんがやめて、サイトウキネンオーケストラの音はものすごく変わってしまった、と私はとても残念に思ってます。

このエッセイは、ちょうどオーボエ奏者としてピリオドを打たれる頃に出版されたもので、宮本さんがどんな風にオーボエと出会い、どんな風に演奏者になっていくのかが、軽妙な語り口でつづられています。偶然にも高校生の時のドイツ語の先生が、小澤征爾さんのお兄さんだったというのにはびっくりです。

軽い文体なので読みやすいけれど、「覚悟」を持って音楽に立ち向かっている姿には、感動しますし、励まされる気もしました。音楽に限らず、自分の道を進む、我が道を生きるのは、やはりそれ相当の覚悟が必要なんですよね。

オーボエとの「時間」
オーボエとの「時間」 宮本 文昭

時事通信出版局 2007-04
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ファイナル・オーケストラスペシャル・ライヴ-オーボエ協奏曲集 疾風怒濤のクラシック案内 (アスキー新書 41) (アスキー新書 41) 宮本文昭・オーボエの至芸 Fumiaki Miyamoto ファイナル・コンサート-070328

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2007/05/14

恩田陸『ライオンハート』

ライオンハート
恩田 陸
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何度生まれ変わっても、同じ人を求める・・・なんとも切なく、そして暖かい話でした。短編小説が集まって長編小説になったような連作なのですが、そのどれもが、エリザベスとエドワードの話で、二人はとにかく「出会う」事だけを目的に、運命の糸にひっぱられていくのですが、この二人はどうやって出会えるのだろうかと、ハラハラする。そしてすぐに来る別れの時に哀しくなり、次にまた出会えるその瞬間をドキドキしながら待つ。すっかり恩田ワールドにはまってしまいました。不思議な話だけれど、どこか懐かしいような優しさ溢れる物語でした。

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2007/03/27

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』

寝込んで休んでいたので、下巻の途中で止まったままになっていた『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』を、今さらながらようやく読みました。何しろ、本が重いから通勤電車で読めないし、持って歩くのも重いから、文庫本のようには進まない。読み始めてからも先が気になるのに、ついつい別の本を読み出しちゃったりして・・・。夫が先に読んでいて、結末を聞いて知っていたのもあるから、気になる割には先に進みたくなかった気持ちも、ちょっとはあったんだけど。それにしても何ヶ月かかったのかなぁ?よく内容忘れずに読み切れたと、今さらながらの読破だけれど、ホッと一息。夏に公開される映画に間に合って良かった。いろいろ忘れないうちに、第6巻の謎のプリンスも早く読まなくちゃなぁと思うけど、またまた悲しい結末と聞いちゃったし・・・。第7巻ではどうやって完結させるんだろう?

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)
J. K. ローリング J. K. Rowling 松岡 佑子

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)
ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上下巻2冊セット (4) ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (3) ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6) ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2) ハリー・ポッターと賢者の石 (1)
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2007/02/03

アラビアの夜の種族 上・中・下

古川 日出男著、「アラビアの夜の種族」文庫本全3巻、ようやく読み終わりました。長かったけど、読み終えると長さを感じない物語です。アラビアのファンタジー、語り手と、その物語を聞いて書くことを許された人との間の緊迫感とか、期待感とか、読み進めなければいられないようなワクワク感がありました。語られる物語は「災いの書」と呼ばれるもので、それを書きとめる間に、ナポレオンがエジプトに侵攻してきてカイロの街ももはや・・・という現実の問題とが、幾重にも同時に進行していくので、思わず気持ちがせいてしまう・・・ような構成になってます。様々な人が、運命の流れにのまれていく様は、人は生まれながらに決められてる「さだめ」があるのかも・・・なんて事を考えてしまいました。指輪物語で9巻読んだのも時間がかかったけれど、これも1ヶ月くらいかかっちゃいました。

アラビアの夜の種族〈1〉アラビアの夜の種族〈1〉
古川 日出男

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2006/10/22

『光の帝国―常野物語』恩田陸

光の帝国―常野物語
恩田 陸
4087472426

知り合いから借りて読みましたが、おもしろかった。常野と書いて、「とこの」の読むのですが、特別な能力を持った人たちが、ひっそりと穏やかに暮らしながら、その力を次の世代に引き継いでいく。それは、普通の人たちの知らないところで、世の中を浄化してくれているようでもあり、柔らかな心で幸せを分けてくれているようでもあり。この物語はファンタジーではあるけれど、自分たちと違うことで、特別な力のある人たちを追い詰めていく社会のエゴや、敵対するものの見えない恐怖が、人の心の奥底に巣くう醜いものを思い出させて、時にはぞっとするのだけれど、とにかく次々に出てくる登場人物が、優しくて、穏やかで、暖かくて、本当に常野がどこかにあるのではないかと思いたくなります。超能力者が戦うような物語ではないので、不思議な優しさに包まれたい人にお勧めです。

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2006/06/28

『蒼いみち』小澤征良著

小澤征良さんの『蒼いみち』を読みました。彼女の初の長編小説だそうです。青春小説と紹介されているところもあるけれど、ちょっと違う感じかな。同じことを繰り返す毎日の中で、あるきっかけから、新しい自分に気が付く。偶然聞いてしまった間違い電話をかけた先のメッセージ。そのメッセージに誘われるように、帰宅途中の電車から降りてしまう。間違い電話の先を探し当てて・・・。あくる日、目覚めてみると、昨日と違う自分を強く感じるようになるのですが、決められた通勤経路をはずれる、日常から別の扉を開け非日常に飛び込むことで、自分の中にくすぶっていたものに気づき、暮らしの中に新しい風が吹き込むような瞬間が、とても素直に書かれている小説でした。主人公の設定、たとえば、音楽を深く理解していたり、喘息を徐々に克服したり、犬が好きだったり・・・はご本人に重なるので、もしかすると自分の心情に近い小説なのかも。

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2006/05/18

恋愛アンソロジー LOVERS

9人の女性作家の恋愛にまつわる短編集。恋愛アンソロジー『LOVERS』は、短編集だけれど、読み応えありました。江國香織、川上弘美、谷村志穂、安達千夏、島村洋子、下川香苗、倉本由布、横森理香、唯川恵という順番で、さまざまなラブストーリーが収録されています。初めて読んだ作家もいたけれど、どの話もどこかせつなくて、どこか哀しい、ちくりと来るようなシーンがありました。恋愛ってやっぱり、頭で考えるものじゃないから、目に見えない何かに押し流されていってしまうような運命と言えるような瞬間があるんだろうなぁ・・・となんとなく若い頃を思い出したりいたしました・・・。こういう短編集っておもしろい。様々な人の様々なシーンがいっぺんに読めるんだから、「FRIENDS」というシリーズもあるようなので、読んでみようかな。あ、それより先にハリー・ポッター読まなくちゃ・・・それも最新刊「謎のプリンス」じゃなくて、その前の「不死鳥の騎士団」。夫だけが読んだんだった・・・。

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2006/03/21

いまさら『電車男』

いまさらですが、ちょっと前に『電車男』を会社の友人に借りて読みました。いわゆる顔文字、絵文字のたぐいはすごいなぁ・・・。ここまで作れるんだ!なんてそんな所に感動しました。自分はniftyのパソコン通信から、ネットの世界に親しんだので、いっせいにみんなが反応して書き込んだり、ウィットに富んだレスをつけてもらったり・・・という事がなんだかとても懐かしく感じました。やっぱりパソ通って楽しかった。月に2回、土曜の深夜にRTもしてたし。あ、niftyの人しか分からないかもしれませんが、RTはリアルタイム会議で、チャットの事です。そういえば、niftyから入会10周年というメールが来ていました。そうかぁ、パソコンに初めてさわってから、もう10年になるんだ!!パソ通のおかげで世界も友達も広がったし、時にはうへっえ~な事もあったけれど、やっぱり楽しい事の方がいっぱいありました。これからも、パソコンを通じて何か新しいことを体験できるかもしれないな。

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2006/01/20

ポール・オースター『幽霊たち』

去年、世田谷パブリックシアターで見た芝居『偶然の音楽』の話を知人にしたところ、同じ著者ポール・オースターの『幽霊たち』を読んでみたらと、貸してもらいました。私立探偵のブルーはある日ホワイトという男性からブラックという人物を見張るように依頼されます。ブラックの住居が見える部屋を借り、彼をずっと見張るのだけれど、何も起こらない。そのうちブルーは、何の変化もない毎日の中で、ブラックという人物を考え、自分自身を見つめ直し・・・とにかく探偵が雇われたくらいなのだから何か事件が起こるだろうと思って読み進めると、自分もブルーのようなイライラ、何も起こらないことへのストレスのようなモノがたまってくる、なんとも不思議な小説でした。そして結末は、えええええっ!とびっくり・・・。『偶然の音楽』は原作を読んでいないけれど、芝居の結末は、やはり、えええええっ!そんなぁ・・・だったので、この人は何かに追いつめられた状況で自分を見つめ直し、自分の存在意義を見いだす、という主人公を描く人なのかな。う~む。分からないなぁ。なかなか自分では海外の小説を読まないから、芝居は良いきっかけになったかも。そういえば、前にパウロ・コエーリョの『ベロニカは死ぬことにした』も貸してくれたんだっけ。同じことの繰り返しの毎日にどうにも耐えられなくなったベロニカが、自殺を図り病院に運ばれる所から物語りが始まる。病院での様々な人との出会いから、彼女は自分を見つめ直して生きることを考え直すという話だったけれど、それが日本で映画化されてもうすぐ公開するとか。自分では手に取らない本を借りて読むのも、たまにはいいかもしれないな。

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2005/11/15

余韻・・・。

土曜日に『偶然の音楽』という芝居を見てきて、とりあえず、感想もアップしたけれど、3日たってもじんわりと余韻が残っています。主人公のナッシュ(仲村トオル)の人生に突然転がり込んできた若者ポッツィ(小栗旬)。しかし反対にポッツィが主人公だったら、彼の日常に突然現れたナッシュとなる訳で、人との出会いは、偶然なのかあるいは必然なのか、いずれにしても、誰もが他人に影響を与えながら生きているんですよね。自分が今までに知り合った人、これから出会う人、その人達がどんな風に私の人生に関わってくるのか、楽しみでもあり、また恐くもあります。そんな事が頭の隅を離れなくなるような、そういう素敵な芝居を見ることができたことは幸運だったなぁと思います。そして、先週聞いたポリーニのショパンもやっぱりじんわりと耳の奥に残っていて、あれからポリーニのCD「ショパン:夜想曲全集(初回限定盤)」を買ってあらためて聞いています。
 そう言えば、最近読んだ、石田衣良の「スローグッドバイ」もとても良かったな。偶然に出逢った男女が、ゆっくりとお互いを分かり合っていき、ゆっくりと愛し合っていく、とても優しい恋愛小説集でした。満員電車に揺られて出社し、忙しく仕事をして、せわしなく一日を終えるような日々の中で、ただただ、通り過ぎるものだけじゃなく、自分の中に、じんわり、やんわり、そしてゆったりと、スローに溜まっていくものを大切にしたいなぁと、最近しみじみ感じます。

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2005/09/30

『空中庭園』角田光代

角田光代の『空中庭園』を読みました。監督の不祥事があるまで、映画化されてるとは知らなかったけれど、たしかに映画にしやすそう。家族のそれぞれみんなにドラマ(事情)があるから、登場人物を描きやすそう。『対岸の彼女』を読んだ後、何かもう1つはこの人の本を読んでみたいなぁと思っていたので、そういえば、石田衣良との対談で話題になっていた「空中庭園」にしようと本屋で手に取ったのでしたが・・・。第1章を読み始めて、あぁこれは駄目かも、最後まで読めないかも・・・この高校生の女の子の虚無感というか、すべての生活との距離の置き方が耐えられない・・・と思ったのですが、読み進むうちに、構成のおもしろさに引っ張られました。でも読後感はどうにもスッキリしませんでした。グルグルとループの中でもがいている家族それぞれ、結局どこかで違うと思いながらも、危ういバランスが保たれて続いていく日々が救われない感じ。親も子も、夫も妻も、みんな暖かい絆を、本当は求めているんだろうなぁ。

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2005/06/08

ドガとは犬的ヨガのこと

Doga ドガ 犬的ヨガ健康法という本を見ました。読んだというより見たと言った方が近いです。何しろ、「Doga」(ドガ)とは、どうやら犬が教えてくれるヨガとの事で、ワンコが伸びをしたり、ひっくりかえってお腹を見せたりするという、普通の生活の中での姿こそが、ヨガの起源であると、本書は言っているのです。犬のポーズからヨガの自然な姿勢を教えてくれるので、写真がいっぱい!くつろいだ姿から、しゃきっと座っている姿まで、すべてヨガのポーズの説明付きなので、写真を見ていると思わず笑っちゃいます。でもたしかにワンコのポーズは、緊張を解いたり、身体の力を抜いてすべてを地球に預けたりするのには、とても参考になるかもしれません。
翻訳の小澤征良さんは、小澤征爾さんの娘さんですが、以前に読んだエッセイで、長く飼っていた犬が亡くなった時の事を読んで、思わず涙しました。ワンコがあちらの世に旅立つことで、今の痛みなどの苦しみからは解放されるのかもしれないけれど、それでもやはり、もっともっと長生きして欲しい、もっともっと自分のそばにいて欲しい、と思うものですよね。私もメロディが旅立った最期の時を、よく思い出します。逝ってしまったという事実は分かっているのに、まだどこかで生き返るかもしれないと、とんでもない事を思っています。いつかこの世じゃないどこかで、きっと会えると信じています。
とりあえず、週末にでもケリーと一緒にヨガのポーズを取ってみようかなぁ?でもじっとしてないケリーには、まだまだドガの道は険しいかもしれません。

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2005/05/18

出口のない物語・・・メロウ

昨年、ドゥマゴ文学賞を取った『メロウ』(田口賢司著)を読んだ・・・。浅田彰氏がたった一人の責任で選んだという。「知っている人物を選んだ事でたとえ何か言われようともいい」と、そんな選評を読んだ記憶があるけれど、審査員一人が選んで決めるという賞って独断的で面白い。とは言ってもねぇ・・・。浅田彰氏曰く、「この小説はまったく空っぽである。だから、かくも残酷で美しい」という事だけれど、最後の美しいはどうにも分からない。何も望まず、今を生きる・・・というと一生懸命に聞こえるけれど、その先には希望も、明るい未来もない。朝目覚めると、昨日の連続の今日があって、明日もあさっても、代わり映えしない一日。ただ、誰かを愛してると思い、そして傷つけることの繰り返し。どこにも出口がない。あんまり分からないから、会社の友人に貸してみました。(笑)どうやらみんな同じ感想みたい。

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2005/05/09

対岸の彼女

やっと読みました。対岸の彼女(角田光代著)。オール読み物で中途半端に抜粋を読んでから、本買おうかなぁ、どうしようかなぁ・・・と思っていたら、同僚の女性が持っていて貸してくれました。ようやく最後まで読めてすっきり。女性の抱える日常の中のたくさんのストレスは、やっぱり男の人にはわからないだろうなぁ。それにしても、とても巧みに、2人の主人公の、過去と現在が語られていて、時間や場面が移動していくけれど、とても流れが自然でそれぞれの過ごしてきた人生が、けして遠いものではないことがだんだん分かってくる。本当にこういう毎日で良いのかなぁ・・・と不安を抱え込みながらも、子供がいて、理解がありそうでまるで理解してくれていない夫と、まるきり違う時代を生きてきた義母がいる主婦と、いろいろな問題にぶつかり、乗り越え、またぶつかり、また立ち上がっていく未婚の女社長との、根本にある何かが重なってくる後半は、とても面白かった。寂しさとかやるせなさとか、形にならない不安は、多くの女性が感じているんじゃないかな。やっと読めて良かった。最後のシーンは、晴れ晴れとしていて、次のステップに進んでいく可能性が感じられます。

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2005/04/15

続きは・・・!

読みたいなぁと思って買っても、そのまま積んである本がけっこうあるなぁ。買った事でいつでも読めると安心しちゃうのかもしれません。ちょっと前に買っていたオール読み物。ちょうど直木賞の発表があって『対岸の彼女』(角田光代著)が収録されていたので、買ったのだけど、読んでびっくり!「え?なんでここで終わるの?」とよくよく見てみれば、長編小説なので、全文は掲載されてなかったのでした。何も知らずに読んじゃったから、やっぱりこれからの展開と結末が気になる。まさか、こんなお預けをくらうとは!まったくぅ!(苦笑)いままで、角田さんの著書は読んだことがなかったので、オール読み物に掲載さいれているエッセイや対談で、興味が湧いてきました。近いうちに、本屋さんに行こうかな。と思っています。

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2005/02/23

星の王子様

とても暖かくて、春一番も吹いたとか・・・。う~む、本格的にスギ花粉が飛んでしまう・・・。(>_<)

新しいテンプレートが増えていたので、変更してみました。どうかな?淡い色でかわいらしいけれど、前の方が読みやすかったかしら・・・。

忙しい忙しいと思っているうちに2月も終わりに近づいてきた。会社の中でも走ってたりして、なかなか“歩くような速さ”で暮らすことは難しいなぁと思う。見逃していること、通り過ぎてしまったこと、いっぱいあるかもしれない。『たいせつなことは、目に見えない』と星の王子様にも書いてあるけれど、心の目だって、ゆったり歩くような気持ちでいないとね・・・。大人になってみると星の王子様に、逢えたらいいのに・・・と強く思う。子供の頃にはわからなかった王子様の気持ち。きつねの言葉・・・。そして私達は、みんな砂漠に不時着したパイロットかもしれない。見回す限りの砂、砂、砂。どこに向かって行ったらよいのか、どこから来たのか、突然何もかもわからなくなってしまうような不安は、みんなかかえてるよね。今夜は満月だったのかな、きれいなきれいな、まん丸いお月様が見えました。

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