書籍・雑誌

2012/11/14

中山七里「さよならドビュッシー」と「おやすみラフマニノフ」

4796679928 さよならドビュッシー (宝島社文庫)
中山 七里
宝島社  2011-01-12

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4796685820 おやすみラフマニノフ (宝島社文庫)
中山 七里
宝島社  2011-09-06

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2冊続けて読みました。
どちらも最後に、「あっ!」なるほど、やっぱりそういう事でしたか。となるわけです。ドビュッシーの方は、第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作だそうです。読んでいると、どちらも、演奏シーンはまるで音楽が聞こえてくるようで、演奏会場の客席の緊張を思い出すし、若い主人公の気持ちが、大きく揺れながらも、精神的にだんだんと力強くなっていく事で、知らずに応援する気持ちになるし、両方に登場する岬先生も魅力的だし、わくわくドキドキしながら、最後まで楽しませてくれる本でした。

2012/10/16

「旅行鞄にはなびら」 伊集院静著

4167546140 旅行鞄にはなびら (文春文庫)
伊集院 静
文藝春秋  2008-10-10

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旅に出たいなぁ、自分なりの旅をしたいなぁ・・・。

細かくスケジュールを決めず、ただ、ここを見たい、それを食べたい、できればお土産にあれを買えたらいいな・・・。という感じで、2つ3つの希望を持つくらいの旅がいい。

そして、自分なりに、旅の記憶にとどめる、もしくは、旅先の記憶を呼び覚ます何かの方法を見つけて、ゆったり旅に出たい・・・。

そんな気持ちにさせてくれる一冊です。

伊集院静さんは、「いねむり先生」がとても心に残ったので、今年2冊目です。

4087714012 いねむり先生
伊集院 静
集英社  2011-04-05

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2012/04/04

「ラ・パティスリー」「ショコラティエの勲章」「菓子フェスの庭」

暮れに「ラ・パティスリー」を偶然、手にした後、「ショコラティエ」を貸してくれる人がいて、「菓子フェス」まで3冊読みました。

ケーキやチョコレートは好きだけれど、それぞれの名前をきちんと覚えた事はなかったし、まして材料まで、こと細かく書いてあるので、驚きつつ感動しながら読みました。「ラ・パティスリー」が一番おもしろかったかな。そういえば、これって舞台化されてますね。舞台から、甘い香りがただよってきたりして・・・。

4758434735 ラ・パティスリー (ハルキ文庫)
上田 早夕里
角川春樹事務所  2010-05

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4758435294 ショコラティエの勲章 (ハルキ文庫)
上田 早夕里 中村佑介
角川春樹事務所  2011-03-15

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4758435987 菓子フェスの庭 (角川春樹事務所 ハルキ文庫)
上田 早夕里
角川春樹事務所  2011-12-15

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2012/02/23

昨年読んだ本

備忘録として、昨年読んだ本。

・「海松」 稲葉真弓  
 年を取ったらどんな風に、自分の人生を送りたいか、あらためて考えた一冊。
・「記憶に残っていること」新潮クレスト・ブックス  短篇小説ベスト・コレクション 
 短編っておもしろい!ちょっとゾクっとしたり、にやっとしたり・・・。
・「ハリーポッターと死の秘宝」(上・下) 
 なんとか映画が公開される前に読みました。様々なエピソードが伏線になっていて、あらためてすばらしい物語だったなーと思います。  
・「本を読むわたし」(筑摩書房)
・「ひとりの時間」(筑摩書房)  
・「キモチのかけら」(筑摩書房)    
・「寄りみちこみち」(角川書店)  
・「たまごボーロのように」(筑摩書房) 華恵
 華恵さんのエッセイをいっきに読みました。日常に隠れていること、自分で隠してしまったこと、いろいろな事を思い出しました。毎日過ぎていく中で、何か見落としてしまうのは、もったいないな、と身の回りの出来事を感じたいと気づかせてくれました。
・「銀河鉄道の夜」  宮沢賢治
 昔読んだ気になっていたけれど、通して読んでいなかったかも。友との別れ、そして別の世界への旅立ち、あの世は次のステージなのかな。
・「モデラートで行こう」   風野 潮 ピュアフル文庫
 吹奏楽部に入部した高校生達。青春だなぁ。
・「くまちゃん」 角田光代
 これは、本当におもしろかった!!!昨年のベスト1。
「ラ・パティスリー」  上田早夕里 ハルキ文庫
 年をまたいで、3部作全部読みました。夜中に読んでるとケーキが食べたくなる。
・「時をかける少女」 筒井康隆
 なん度もドラマ化、映画化、アニメ化されていておなじみのストーリーなのに、文章で読むとまた違ったドキドキハラハラがありました。
 

なんとなく忙しくしていると、本を読むことが後回しになってしまうので、せめて1ヶ月に1冊!と心に決めて・・・。でも読み出すとやっぱり本はおもしろい。昼間、仕事でずーっとパソコンを見ていると、本当に目が疲れちゃって、本を読む気持ちになれない日も多いけれど、今年もなんとか月1冊は読もう・・・。ちょっと小さい目標だけど。

くまちゃん (新潮文庫) くまちゃん (新潮文庫)
角田 光代

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時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫) 時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)
筒井 康隆

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本を読むわたし: My Book Report (ちくま文庫) 本を読むわたし: My Book Report (ちくま文庫)
華恵

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2011/02/14

「きことわ」 朝吹真理子著

4103284625 きことわ
朝吹 真理子
新潮社 2011-01-26

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つい先日発表された芥川賞を受賞した作品「きことわ」。
不思議な読後感です。
現在と、過去に夢が重なって、夢遊病のように、旅をしている浮遊感があって…。読み進むと、「過去」と「今」が同じ場所にあり、それが境界線もなく混じり合っている感じです。
思い出話のようでありながら、自分の中にたしかにある「記憶」を確認していくような作業が、どこか懐かしさを覚えました。
子供の頃、う~んと仲良かった友達は、今どこでどうしているのかな?

2011/01/30

「きのうの神さま」西川美和著

映画「ディアドクター」を見たのは、2009年の夏でした。それから1年以上たちましたが、映画を見終わった後の、爽やかさと重さの感覚は、まだ残っています。

そして、直木賞候補にもなった小説「きのうの神さま」は、映画では見られなかった登場人物のエピソードの他に、医者と患者、または患者の家族との間の様々な出来事が、とてもリアルに物語られています。注意しないと、日常に底に沈んでいて、見ようとしない出来事だったり、見ても通り過ぎてしまうような、余所の家の事情だったり・・・。けれど、物語の中では、確かに生きているんです。誰もが持っている闇が、すぅっと書かれていて、それは、悪意というものではないのだけれど、なんとなく目をそらしてしまうような、「心の重み」なんだと思います。

きっと西川さんはいつか直木賞をとるんじゃないかな。この人はこの次、いったいどんな映画を撮るのか、ものすごく楽しみな監督であり、小説家でもあります。

4591109232 きのうの神さま
西川美和
ポプラ社 2009-04-16

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2010/07/22

「40 翼ふたたび」 石田衣良著

2~3ヶ月前に読み終わっていたのですが、読後感の良い小説でした。
人生って時に八方ふさがりみたいな状況に陥るけれど、それでも、なんとなく諦めない、できることだけをきちんとこなす。そして、ちょっとは希望を持って、仲間を大切にしていれば、いつかきっと小さな光が見えて、やがてそこからいろんな事が動き出す・・・と私も思います。気持ちが元気になる小説でした。


40 翼ふたたび (講談社文庫) 40 翼ふたたび (講談社文庫)
石田 衣良

講談社  2009-02-13
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2010/03/01

「食堂かたつむり」 小川糸著

美味しいものを食べると幸せになって、硬くなった気持ちが溶けていくような、たとえば、映画「バベットの晩餐会」が大好きなので、興味を持ったのですが・・・。

残念ながらそれほど心を動かされませんでした。嫌悪感を覚えるような言葉や表現も出てくるし、そこがまた物語に関係あるとも思えなかったし・・・。

恋人に裏切られて、ショックで声を失ってしまったとはいえ、長い間連絡さえも取っていなかった確執のある母親の所に、帰るのかしら?
いくら料理がうまいからと言って、山奥で突然、女の子が始めたレストランに、お客さんって来るのかしら?
最後の鳩料理の話は、残念ながら理解不能・・・。

唯一、いいなぁと思ったのは、予約をしてくれたお客さんの為に、あれこれメニューを考えるところかな。料理を出す相手を幸せな気持ちにしてあげたいと、心をくだいている主人公の一生懸命さは素敵です。そういう気持ちって大切ですよね。いつも慌てて料理しているけれど、そこだけは見習って、これからは「美味しくな~れ!」と思いながら、お鍋をかき混ぜたいと思います。

4591115011 食堂かたつむり (ポプラ文庫)
ポプラ社 2010-01-05

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2010/02/15

「ゆれる」 西川美和著

4591104346 ゆれる (ポプラ文庫)
ポプラ社  2008-08

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映画を見たのは、2006年の夏でした。とてもするどく心に残る物語だったので、一体小説はどんなだろうかと…。評判が良いのは知っていましたが、なるほど!でした。

まず、この物語の主役である弟の猛の語りから始まって、智恵子、父親、叔父、兄の稔、そして従業員の洋平まで、事件に関わった人から見守る人達までが、みんな自分語りをしていくのですが、それぞれが抱えている寂しさや、大人になるまでのわだかまりも明らかになり、それ故に、登場人物がどんな人間なのか、どんな風に家族の間がこじれていったのかが浮き彫りになってくる…。皆の割り切れない本音が綴られる事と、物語の進行が同時に展開していくので、一つの事件が、取り囲む人達の目にどんな風に写り、どんな影響を及ぼしたかが、映画とは違った目線で見えてくる感じでした。

そしてそれぞれの人が、己の心と決着をつけるように吐露する正直な気持ちが、きっと家族の問題の解決に繋がっていくのだろうな、と思わせてくれる・・・傷つけると分かっていても避けられない根の深い問題を、あらためて文字で読むと、映画よりもくっきりとした部分もあって、著者の西川美和監督という人は、人の心の闇を描ける人なんだなぁ・・・と思いました。

2010/01/18

「間取りの手帳」佐藤和歌子 著

ひたすら、変わった間取りを集めた本なんですが、おもしろいですね。間取りを見ると、どこに冷蔵庫を置こうかしらとか、テーブルは、ベッドは???なんてついつい、自分が住む時のことを考えてしまうんですよね。でもどうにもこうにも、暮らしにくそうな間取りの部屋もあって、世の中にはこんなに不思議な間取りもあるんだなぁ・・・と思わず笑ってしまったり・・・。こういう間取りだけを集めてコメント付けた人もオモシロイけれど、それを本にしようなんて、編集者も面白い人がいたんですね。私が読んだのは、文庫版の方ですが、こちらの後書きの南伸坊さんのコメントが、またオモシロかったです。

4480422897 間取りの手帖remix (ちくま文庫)
筑摩書房 2007-03

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