« 室内楽は楽しそう | トップページ | 日光輪王寺 »

2011/03/29

新日本フィル定期演奏会 (2/21)

2/21(月):サントリーホール
ベートーヴェン作曲:交響曲第8番ヘ長調 op.93
ベートーヴェン作曲:交響曲第9番ニ短調『合唱付き』 op.125
指揮:フランス・ブリュッヘン
ソプラノ:リーサ・ラーション
アルト: ウィルケ・テ・ブルメルストゥルーテ
テノール:ベンジャミン・ヒューレット
バリトン:デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン
合唱:栗友会合唱団
合唱指揮:栗山文昭

もうだいぶ日がたってしまいましたが、とても印象的なコンサートでした。

まず、ブリュッヘン指揮の時は、オケの配置がいつもと全く違います。ファーストヴァイオリンの反対側にセカンドヴァイオリンがいます。だから、正面からオケを見ると、指揮者をはさんで両側にヴァイオリンが座っていることになります。ファーストヴァイオリンのとなりにヴィオラがいて、その後ろがコントラバス。セカンドヴァイオリンの隣にチェロ、その後ろが打楽器。中程の木管をはさんで、左がホルン、右がトランペット、トロンボーンという金管。これだけでも聞こえてくる音の「まとまる感じ」がだいぶ違います。その上、ノンヴィブラート。ベートーヴェンは、こういう響きをイメージして、作曲していたんでしょうね。ストレートな音が、ドンドンドンと重なって、力強く響いて届いていくような・・・。

交響曲の8番は、今まで聞いたことがあったのか?記憶もないほど、なかなか演奏される機会のない曲ですが、あらためて聞くと、なんだか楽しい曲でした。

そして第9。2月の定期演奏会で、第九というのも珍しいですよね。日本の場合は、ほとんど年末に演奏される訳ですから、まさかここで聞けるとは。こういう面白さがあるのも、定期演奏会ならではかと・・・。 外側にあふれてくるというよりは、内側に彫り込んでいくような、引っ張り込まれるような演奏で、ドンドンドンと、ストレートな音が重なっていく分厚さが、なんとも心地よく、何度も聞いたことのある曲なのに、新鮮でした。

3楽章は、いつもは美しくてまろやかな響きに、涙がジワリと浮かびそうになるのですが、4楽章の合唱に入る前に、何かもっと深い意味があったのかもしれない、とまで思えました。考えすぎかもしれませんけれど。(演奏のテンポもちょっと早かった。)その上、驚いたのが、4楽章が始まっても、いつまでたっても、ソリストが出てこないのです。

いよいよ、という時に、下手のドアが開き、バリトン歌手が飛び出してきました。そして、「おぉー!ふろ~いで!!」と、まるで、聴衆の中に飛び込み、あたかも「みんな聞けー!」と呼びかけるように、歌い出したのです。おおおおお!なんと、こんな演出が!!!

もうそこからは、怒濤の4楽章でした。♪のついた槍が、びゅんびゅん飛んでくる。さっきまで内側に引っ張り込まれる~と感じていたのに、今度は逆に、強い力で押し出されるような感じで、作曲家ベートーヴェンと、指揮者ブリュッヘンの、わき上がるパワーに、ただただ感動しました。その後は、しばらく頭の中で、第九が何度も何度も回ってましたー。

それにしても、クラシックの演奏会にこの後、しばらく行くことができなくなるとは・・・。恐ろしい地震の後、今こそあの第九をもう一度聞きたいと思っている、新日本フィルの定期会員がいっぱいいるのではないでしょうか・・・。

« 室内楽は楽しそう | トップページ | 日光輪王寺 »

クラシック音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/67926/51243125

この記事へのトラックバック一覧です: 新日本フィル定期演奏会 (2/21):

« 室内楽は楽しそう | トップページ | 日光輪王寺 »

フォト