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2011/01/30

「きのうの神さま」西川美和著

映画「ディアドクター」を見たのは、2009年の夏でした。それから1年以上たちましたが、映画を見終わった後の、爽やかさと重さの感覚は、まだ残っています。

そして、直木賞候補にもなった小説「きのうの神さま」は、映画では見られなかった登場人物のエピソードの他に、医者と患者、または患者の家族との間の様々な出来事が、とてもリアルに物語られています。注意しないと、日常に底に沈んでいて、見ようとしない出来事だったり、見ても通り過ぎてしまうような、余所の家の事情だったり・・・。けれど、物語の中では、確かに生きているんです。誰もが持っている闇が、すぅっと書かれていて、それは、悪意というものではないのだけれど、なんとなく目をそらしてしまうような、「心の重み」なんだと思います。

きっと西川さんはいつか直木賞をとるんじゃないかな。この人はこの次、いったいどんな映画を撮るのか、ものすごく楽しみな監督であり、小説家でもあります。

4591109232 きのうの神さま
西川美和
ポプラ社 2009-04-16

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