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2010/11/27

デジュー・ラーンキ ピアノリサイタル

デジュー・ラーンキ ピアノリサイタル
11月11日(木)19時 すみだトリフォニーホール
<B プログラム>
ハイドン:ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI-52
リスト:トッカータS.197a
    メフィスト・ポルカS.217
    即興曲(夜想曲)S.191
    聖ドロテアS.187
ラヴェル:ソナチネ
  ( 休 憩 )
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178

♪アンコール
リスト:ピアノのための小品 S.193
ドビュッシー:子供の領分から『グラドゥス・アド・パルナッスム博士』

「芸術家として生きるだいご味は「到達への道を味わう過程にこそある」と語る。」 (朝日新聞のインタビューから引用
良い言葉ですね。「到達への道を味わう過程」。どんな道をどう歩くか、芸術に限らず、とても大切なことですよね。その味わい深い道の途中で聞くことが出来たラーンキのピアノは、深く、暖かく、緑深い、居心地の良い公園の中の美しい一本の道のようでした。

1曲目のハイドンは、はつらつとしていて、柔らかくて、その上スッキリと軽快な響き。ハイドンのピアノソナタがこんなに楽しい曲だったとは知りませんでした。やっぱり、会場でCD買えば良かったかな。 リストの小品は続けて演奏されましたが、ピアノからたくさんの色が次々とリズミカルに溢れてきて、ため息でした。プログラムでは、ここで休憩の予定だったのですが、ラヴェルのソナチネも前半に演奏されました。このラヴェルがまたまたため息もので、色彩豊かな絵画を見ているような、そして香りたつような演奏で、公園のベンチに座って、様々に色が変わっていく木々や花を見ているような幸せな空間でした。

チケットを買うときに、ラーンキ3公演は悩みましたが、来て良かった。「コンチェルト」と「2台のピアノ」だけで、リサイタルがあるのを知らなかったので…。

休憩あけはリストのソナタ。30分もある大曲です。大変なテクニックなのだけれど、そのことを気が付かせないというか、忘れさせてしまう演奏で、ひたすら深くジワリジワリと音楽が聞こえてくる・・・。美しすぎるピアニッシモ、ダイナミックなフォルテッシモも…。ぴたっとくる言葉が見つからないけれど、どんな時にも暖かみがあり、どっしりとした安心できる音で、あぁこの人は、とっても素敵な人生を歩いているんだなぁ、なんて思いました。

ヒラサオフィスのHPを見てびっくり!協奏曲は、リスト2番とベートーヴェン4番、リサイタルはA,B,Cと3種類、そして「2台のピアノによる第九」。これだけのプログラムをもって、日本ツァーをしていたんですね。 アンコール曲もいくつかあったようです。この夜のドビュッシー『グラドゥス・アド・パルナッスム博士』もとても良かったです。きれいで丁寧で、会場に優しく染みいるような演奏でした。「子供の領分」の録音はないのかしらん?いつになるか分かりませんが、また日本ツァーに来て欲しいです。

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