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2010/04/07

カザルスホール

東京の御茶ノ水にある、室内楽専用のホール「カザルスホール」は3月末に閉館しました。しばらくは日大が使うそうですが、その後はどうなるのでしょう?響きの優しい、美しいホールなのに・・・。

3月29日に「ハギモトハルヒコ夢コンサート'10 ザ・ファイナル」に行ってきました。

カザルスホールは87年の誕生。オープニングのコンサートからずいぶんと通いました。そんなに広くないホールのおかげで、演奏者との距離が近く、室内楽の緊張感や、無限の広がりや…とにかく楽しさを知ることが出来ました。

新日本フィルが臨んだハイドンの交響曲の全曲演奏の定期演奏会も忘れられないし、ハレーストリングカルテットの演奏会も毎回興奮しました。室内楽で興奮できるなんて、嬉しい体験ですよね。

今回は、谷川俊太郎さんの挨拶と、詩の朗読で始まりました。そしてバッハのオルガンが響くと、音の美しさとは裏腹に、なんだかひどく寂しい気持ちになりました。

チェロのソナタも素晴らしい演奏でした。朗々と響くチェロの音色は、ホールの隅々まで温めてくれたような、心地の良い音でした。

続くブラームスの弦6。この曲を聴くと、「恋人たち」という古いフランス映画を思い出します。上手く表現できないけれど、暗い情熱がじわ~っとわき上がってくる感じがあるんです。

休憩あけののシェーンベルクは、本来なら小澤征爾さんが指揮をするはずで、今井さんと相談して決めた曲だったそうです。闘病中の小澤さんに変わって、指揮はブザンソン指揮者コンクールで優勝したという山田和樹さん。小澤さんからちょうど50年たったそうです。その間にも、松尾さん、佐渡さん、沼尻さんと優勝した日本人指揮者がいますが…。

最後のモーツァルトの協奏交響曲はすごく良かったです。堀米さんと今井さんそしてオケの音が、綾なしてホールの天井まで登っていくのが、目に見えるような・・・。

もう、この美しいホールに入る事は出来ないと思うと、本当に寂しい限りです。ホールを出た後は、何度も振り返ってしまいました。

バッハ 前奏曲とフーガBWV545 オルガン浅井寛子
ベートーヴェン チェロソナタ第2番 Vc:堤剛 Pf:児玉桃
ブラームス 弦楽六重奏曲第1番 Vn:豊島泰嗣、嶋田真千子 
        Va:川本嘉子、大島亮 Vc辻本玲、山崎伸子

==休憩==

シェーンベルク 浄夜  夢コンサートオーケストラ Con:山田和樹
モーツァルト 協奏交響曲  Vn:堀米ゆず子 Va:今井信子 夢オーケストラ Con:山田

朗読 谷川俊太郎
音楽アドバイザー 今井信子
司会 西村朗 マリ・クリスティーヌ

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