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2008/09/03

小澤征爾指揮 『利口な女狐の物語』 SKF

8月31日(日)15時 まつもと市民芸術館
ヤナーチェク : オペラ「利口な女狐の物語」
(フィレンツェ歌劇場との共同制作・新演出)

指揮 : 小澤征爾
演出 : ロラン・ペリー
演奏 : サイトウ・キネン・オーケストラ
女狐ビストロウシカ : イザベル・ベイラクダリアン
森番 : クィン・ケルシー
森番の妻・ふくろう : ジュディス・クリスティン
校長・蚊 : デニス・ピーターソン
神父・あなぐま : ケヴィン・ランガン
行商人ハラシタ : デール・トラヴィス
雄狐 : ローレン・カーナウ
宿屋の主人 : 松原友
宿屋の女房 : 増田弥生
犬ラパーク : マリー・レノーマン
雄鶏・かけす : 黒木真弓
きつつき : 牧野真由美
ダンサー 
合唱 : 東京オペラシンガーズ
児童合唱 : SKF松本児童合唱団
装置 : バーバラ・デリンバーグ
衣裳 : ロラン・ペリー
照明 : ペーター・ヴァン・プラント
振付 : リオネル・オッシュ

動物役の人はみな着ぐるみを着けていました。

この利口な女狐の物語は、チェコではとても有名な話のようです。まったくの架空の話ではないそうで、聞き及んだ話をスタニスラフ・ロレクという人が絵に描き、その絵を見た人から依頼されて、チェスノフリーデクという人が文章を付けたそうです。

昨年の「スペードの女王」が4時間くらいあったので、今年も長いのかなぁと思ったら、2時間を少し越えるくらいの物語でした。
蛙がうたた寝中の森番を起こしてしまい、そのせいで森番に捕まった女狐が、森番の飼っている鶏を殺して逃げる。そして森でアナグマを巣から追い出し、雄の狐と出会い、子を産む。利口ゆえに油断したのか、あっけなく行商人(密猟者)に撃たれて死んでしまう。何年かして再び森番が蛙によって起こされ、そこに居合わせた子狐がまた森番に見つかり捕まりそうになり・・・。一方人間界では、校長が失恋し、恋いこがれる女性は行商人と結婚するという。神父は何故か過去の思い出を語り、別の村へと去ってしまう。そして森番は、変わらない暮らしを続けている。

輪廻転生なのか、生きるという事はいろいろな事が淡々と繰り返されるということなのか、特別な事もまた特別でない日常も・・・。神父の気持ちはちょっとよく分からなかったけれど、神父役とアナグマ役が同じという事は、巣穴から女狐に追い出されるアナグマと、神父の心情が同じという事なのかもしれません。最後のシーンで森番が蛙に「お前の事は爺様から聞いている」と答えられてびっくりします。そこで、この2時間ちょっとのオペラが、繰り返しながらも長い時=人生が過ぎた事を知らされ、そして幕が下りるのです。幕が下りてハッとしました。繰り返す事はむなしくはなくて、そこにはほんの少しかもしれないけれど、何かが変化して進んでいるのかも・・・なんていう事を考えさせられたような・・・。不思議な話ですね。

特にアリアのような聞かせどころがあるようなオペラではないのですが、歌手の皆さんは、狐やアナグマの着ぐるみに、顔も動物のメイクで、全身動物になりきって演じ歌い、見た目にも楽しいオペラでした。ヤナーチェクの曲は印象的でした。ただ、ちょっとオケがしっとりしていないというか、なんとなく物足りない所が何カ所かあったような・・・。
児童合唱団や東京オペラシンガーズは厚みもあってオペラを支えている感じで素晴らしいと感じました。

サイトウキネンでは、普段見る事が出来ないオペラを上演してくれるので、とても楽しみです。・・・というほど、オペラを見ている訳でもないのですけれど、オペラって本当に様々たくさんあるんですね。

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