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2008/07/07

『混じりあうこと、消えること』

『混じりあうこと、消えること』
7月5日(土)新国立劇場 小劇場
脚本:前田司郎  演出:白井晃 
出演:國村隼、橋爪遼、初音映莉子、南果歩

脚本の前田司郎氏は五反田団を主宰していて、今年の岸田國士戯曲賞を受賞、芥川賞候補になるなど、活躍が期待されている人だそうです。演出はいつもスタイリッシュで分かりやすい白井晃氏。台詞だけ聞いていると、もっと客席が笑っても良かったのかもしれないけれど、小劇団的な言葉のやりとりは、新国立には合わないと思いました。あの劇場に足を運ぶ人達は、年齢層が割と高くて幅広いと思うので、何が真実か分からない会話のバカバカしさは、会場には少々伝わりにくかったように感じました。

國村さんが喪服だったのは、最後の方の台詞のやりとりで、もしかしたらこの夫婦は子供を亡くしたからなのかな?とも取れるんだけれど、家族が崩壊してしまったことへの喪服なのかもしれない。「家族の団らん」ってどうやるんだっけ?のような台詞のやりとりは、家族と混じり合いたいのか、人と深く関わりたいのか?さみしいのかせつないのか?漠然とした悩みなのか?不安定ながらもかろうじて微妙なバランスを保っている家族の話・・・という事なのかな。たぶんきっとみんなよく分からなかったのかも。でも、芝居というのは、人それぞれに考えるきっかけになるので、何もかも分からない所の良さもあると思う。

起きている事柄にひたすら合わせていこうとする父親役の國村さんの存在感と、現実感はないのに母親としての存在感のある南果歩さん、素直な長男の橋爪さんに凶暴な娘の初音さん、4人とも良かったです。

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