新日本フィル定期演奏会
新日本フィル定期演奏会 4月24日(木) 於:サントリーホール
指揮:ニコライ・アレクセーエフ
チェロ:アルバン・ゲルハルト
♪シチェドリン:ショスタコーヴィチとの対話op.113(2001)(日本初演)
♪チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲イ長調op.33(原典版)
♪ショスタコーヴィチ:交響曲第11番ト短調『1905年』op.103
木曜夜に聞いてきました。お天気も悪かったし、年度最初の月末に近いせいか、いつもよりややや空席が多くみえました。シチェドリンは、よく分からないうちに終わりまして、次のチャイコのロココは、ドイツ人のチェロ奏者ゲルハルトさん。彼の父上はベルリン・フィルのヴァイオリン奏者だそうです。このロココは、何故か最初に演奏した人が勝手に変奏の順序を入れ替えて演奏したあげく、カットまでしていたそうで、この日はチャイコフスキーの作曲通りの順で演奏されました。ひどいですね。そんな事があったとは、さぞチャイコフスキーもびっくりした事でしょう。演奏の方は、なんとなく輪郭がはっきりしないような・・・途中から睡魔に襲われてしまいました。すみません。
でもチェロの音色は、暖かみがあって、アンコールもありました。
♪アンコール ロストロポーヴィチ:モデラート
後半は、ショスタコ11番、プログラムによると66分、大曲です。
この曲は、楽章間は切れ目なく演奏されるそうで、とにかく緊張感がずっと持続していくような重さのある演奏でした。ロシアの抱える「寒さ」・・・気候も生活も人の心も、何もかもに灰色の雲がたれ込めていて、鬱積していく不安や不満がわき出てくるような曲調で、聞いているだけでも疲れるほどに重たかったです。でもすごい演奏だったと思います。指揮のアレクセーエフさんは、この曲の持つ深い意味を、たしかにオケに伝え、そしてそれが会場に届いたような感じがしました。
定期演奏会というのは、あるテーマを持って年間のプログラムが決められていて、新日本フィルは今季は「抵抗」です。普段、まず絶対にCD買わないし聞かないような曲を聴くことが出来るので、この先も会員を続けていこうと思います。
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