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2007/09/12

サイトウ・キネンオーケストラ Bプロ

9月8日(土) 於:松本文化会館 
 ♪ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
 ♪アンリ・デュティユー/瞬間の神秘
 ♪アンリ・デュティユー/Le Temps L'Horloge(世界初演)
   ソプラノ:ルネ・フレミング
  (ボストン交響楽団、フランス国立管弦楽団との共同委嘱作品)
 ♪ベルリオーズ/幻想交響曲 作品14 

小澤征爾指揮 サイトウ・キネン・オーケストラ
コンサートマスターは、ラヴェルが小森谷さん、アンリ・デュティユーが川崎さんか?、ベルリオーズが矢部さんでした。

今年も幸運に恵まれ、オペラとオケの2つを聞くことができました。
1曲目のラヴェル、ホルンのソロ、シラキュース響のジュリア・パイラントさん、あまり調子が良くなかったのか、不安定な所もありましたが、途中から持ち直したようでした。彼女のホルンの音は、ふっくらというより、繊細な感じでした。オケは波間にたゆたうような、ゆったりとして揺れるような流れがあって、なんだかほっとしました。


2曲目、3曲目のデュティユーでは、ものすご~く久しぶりにスコアをめくる小澤さんを見ました。リハーサルの2週間前に2楽章までの楽譜が届いて、3楽章は直前だったとか・・・!オケも小澤さんもそしてフレミングも大変だったでしょうね。でも、フレミングの声は素晴らしかった!現代音楽は時にとてもヒステリックな印象を持つこともありますが、独特の浮遊感というか、やわらかい音楽でした。91歳との事ですが、杖をつきながらも幸せな笑顔をふりまいて、拍手に応えているデュティユー氏の姿はとても素敵でした。


そして、休憩後の幻想。ボストン交響楽団との、発熱したような演奏が忘れられないのですが、やはりサイトウ・キネンはスーパーオーケストラですね。管楽器が強く吹いても、弦楽器が厚く響いているし、ティンパニーの鋭い音もすごいです。片やベルリン・フィルのライナー・ゼーガス氏、片やフランス国立リヨン管のステファン・ペレグリ氏。コントラバスにライナー・ツェペリッツ氏がいなかったのは残念でしたが、オケも小澤さんも火花散らして進んでいくような勢いがありながら、けして崩れない、ギリギリの節度というのかなぁ。昔はもっとテンポが上がっていったような印象がありますが・・・。


幻想って最後の音が消えた時に、オケも小澤さんも何もかも放出した状態になってると思うけれど、聞いている方も、全部の音楽を受けきれないような、キャパシティ越えて溢れてます!な状態になるから、その放心状態の後にくる虚脱感とわき上がる感動でグチャグチャになる所が、何度聞いても幸せです。


オーボエの宮本さんとティンパニーのエバレット・ファース氏が抜けた事で、オケの音はずいぶんと変わったように思います。宮本さんの音って、煌びやかに伸びてくるし、エバレット・ファース氏のティンパニーも、軽やかでありながらズッシリだったので、オケ全体がとても華やかに響いて聞こえていたように思うのですが、今は、ドッシリかな。


それにしても、1日のコンサートは小澤さんも体調不良でキャンセルしたそうで、やはり疲れているように見えました。それでも指揮台に上がるとエネルギー全開。今年もありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

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コメント

はじめまして。

先日のサトウ・キネンを見に行かれたかたのブログを探していて、こちらを知りました。いいなあ、私も見に行きたかったです!

以前、シラキュースという街に住んでいて(NY州北部の街です)、シラキュース響をよく聞きにいきました。懐かしいです。

♪gammeさん、こんばんは、初めまして。
シラキュース響はどんなオケなんですか?今回のサイトウ・キネンには、シラキュースのホルン奏者の方も参加されていました。世界中から素敵な演奏家が集まってきて、ますますエキサイティングなオケです。

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