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2006/07/27

小澤征爾音楽塾 マーラーの復活

昨夜のコンサートに行ってきました。 2000年から始まった音楽塾は、今年で7回目、幸いにして全部聞いてますが、初めてオペラではないプログラムです。このプロジェクトはオーディションによって選ばれた若い音楽家達の教育を目的としたもので、各パートには、サイトウキネンなどのオケで活躍する演奏家がコーチングスタッフとして参加しています。昨夜のコンマスは、豊嶋泰嗣さん、フルートには工藤重典さん、オーボエには宮本文昭さん、そしてハープには吉野直子さんが参加されていました。先日放送された「小澤征爾教育ドキュメント」は昨年の音楽塾のものでしたが、やはり音を合わせる、オケで弾くという事は、大変なことだったのだろうと思います。出だしで、コンマスの豊嶋さんが、椅子から身体が浮くほどに力強く弾き始めてましたが、それは弦楽器パートを引っ張っていこうとするあらわれなのだと・・・それに続く、ヴィオラ、チェロ、コントラバスが、バラバラバラ~っと弾き始めた時に、今年もまた大変な状態からこのプロジェクトが始まったのだと想像できました。実際、最後まで出だしが合わない箇所はいくつもあったし、とんでもない音が聞こえたきたりもして、ハラハラドキドキのスリルとサスペンスでしたが、アルトのナタリー・シュトゥッツマンが歌い始めた時、あぁ、そうだ、今夜はマーラーを聴きに来てたんだ・・・と感動しました。本当になんと深くてやわらかい、そして凛とした声なんでしょう!終演後の拍手に小澤さんが、各セクションごとに立たせていましたが、その時の金管楽器の人達のヤッタ~っといった感じの喜びようを見て、何もない所からマーラーの音楽を作り上げる事ができた事が、若い音楽家達にとって、きっと忘れられない宝物のような体験になったのだと感じました。それでも、あの演奏にはとまどった人も多かったのかも・・・。普段はあんなにあっさり拍手がやまないのになぁ・・・。ずっと立って拍手を送り続けていたのは、小澤さんのご長男、征悦さんでした。征良さんも最後は立って拍手を送ってらっしゃいました。休養中はご家族もご心配だったのでしょうから、昨夜の演奏会は、とても嬉しかったのかもしれません。
それでも、なんとなく聴き足りないというか、なんとな~く物足りなくて、帰宅してから古いビデオを引っ張り出しました。「OZAWA」1985年版のSONYから出たビデオです。もう何度も見たけれど、久しぶりに見ると、ここでも小澤さんは若い音楽家に誠心誠意、伝えようとしているんです。ものすごいエネルギーで、若い指揮者が受け止め切れてない感じに見えます。このビデオの中では、R.ゼルキンとのリハから本番のシーンがとても好きです。それと最後のジェシー・ノーマンの地の底から湧くような声。音楽って、本当にいかに生きるかなんだろうなぁ。生き様が音になって出てくる、それが、マーラーでもベートーヴェンでもね。さぁ、明日の夜は新日本フィルの定期演奏会です。真夏の第九!オオ、フロイデ!なのだ。

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