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2006/07/08

五嶋龍ヴァイオリン・リサイタル2006

曲目 イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番
    R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ
    ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 
    武満徹:悲歌
     ラヴェル:ツィガーヌ(演奏会用狂詩曲)
アンコール サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン op.20
ピアノ  マイケル・ドゥセク(Pf)  7月6日サントリーホール
行ってきました。いやまぁ、なんと言いましょうか・・・。さながら、近所の子供の発表会に集まった親戚、遠縁、ご近所・・・。まぁ、あの子がこんなに大きくなってぇ・・・的な会場は、クラシックの音楽会独特の緊張感は皆無でした。ポップス系のコンサートで、今か、今かとステージを待ち望む客席の雰囲気がそこにはありました。出てきただけで、きゃーっという声が聞こえてきそうな会場でしたが、イザイは、普通にイザイでした。R.シュトラウスは、もう少しロマンティックな深さがあったらなぁ・・・。ブラームスは、そうですね、40歳になったらもう一度弾いて下さい。武満徹さんは、この日一番緊張感があって良い演奏だったかも。ラヴェルは、非常に素晴らしいリズム感を示してくれましたが、ストラディバリウスが響きすぎるのか、サントリーホールの残響のせいか、止めたい音まで長く響いて聞こえました。黒の上下に身を固めた五嶋さんは、ラヴェルではジャケットを脱いで、半袖姿。なんと驚いたことに、ピアニストのドゥセク氏までおそろいの半袖・・・。この曲は、きっと毎日アプローチが変わっているのかもしれないな、と思わせるような、ピアニストとの掛け合いは、成功したとは言い難かったです。アルゲリッチみたいな人に煽られたらいいのになぁなんて想像してみましたが。ここまで来ると、当然アンコールは、サラサーテか、ロンド・カプリチオーソあたりだろうなと思っていたら、案の定、サラサーテでした。「五つ神童、十で天才、二十歳過ぎればただの人」という言葉がありますが、日本の聴衆は彼を育てないでしょうね。というのも、楽章間の咳やらおしゃべり、あげくには、ソナタなのに、1楽章終わりでの拍手。これはR.シュトラウスでもブラームスでもあり、演奏者の流れとか緊張を妨げるし、アンコールは曲が始まってサラサーテと分かるやまた拍手・・・。音聞きたくないのかな?客席にはバイオリンを習ってるとおぼしき子供達がいっぱいいたけれど、2時間のコンサートは子供には無理があり、寝てる子がいっぱい。でも、こういう体験からクラシック音楽を面白いと思ってくれる子もいるかもしれないから、それもいいのかな。クラシック音楽はけして堅苦しいものじゃないし、1つの曲を様々な演奏家が様々な解釈で演奏するのを聴くのは、本当に楽しいので、たとえば、ギドン・クレメルや、パールマンのブラームスも聴いてみようかなぁなんて興味がわけばいいなと思う。キーシンや、ムター、ナイジェル・ケネディ等々、神童と言われて今も活躍している人達もたくさんいるので、五嶋さんの20年後の音楽を聴いてみたいと思います。あ、20年後だって、まだ37歳だものね。若いわねぇ。

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クラシック音楽」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
五嶋龍君のコンサート、行かれたんですね。私は今回はパスですが、「五嶋龍のオデッセイ」を毎年欠かさず見てたクチなので、
>まぁ、あの子がこんなに大きくなってぇ・・・
という会場の雰囲気はなんだかとっても分かる気がします(^^;)。
楽章間の拍手等々、クラシック音楽ファンじゃないお客さんが多かったのでしょうか?(TVの威力かしら)

彼の音楽には、良くも悪くも暗さが無いので、ブラームスはちょっと早いかなぁ?なんて想像しています。そういえば、ツィメルマン氏が若い頃の失敗について訊かれた時に「パリデビューのリサイタルで、ブラームスを演奏したことです」なんて答えてましたよね(笑)。

まぁでも龍君はまだまだ17歳、どんな風に成長していくのか楽しみな演奏家の一人です。

青猫さん、こんばんは!3~4年前のアシュケナージのオケとの演奏も聞いているんですが、安定してきたなぁと感じました。ブラームスは50歳過ぎての作品ですものね。これから何度も演奏して、どんどん解釈が変わってくるんでしょうね。ツィメルマンも若い頃はブラームス選んじゃったんでしたね。でも若いからこそ弾けるという事もあるんでしょうね。この先、いろんな指揮者、いろんなピアニストと共演して、どんどん成長していくんだと思うと、楽しみな演奏家ですね!

私は所沢で見てきました。
JRのCMから聞こえてきた龍くんの音が好きで、一度生で聞いてみたいと思ってました。
クラシックはYoshimiさんほど詳しくないし、聞きこんでもいないのですが、龍くんの音はいいと思いました。
まだまだお若いので、これからどんどん変わっていくんでしょうね。当分日本でのコンサートはないようなので残念です。
他の方のブログを拝見しても、客席の様子はどの会場でもちょっと....だったみたいですね。
最低限のマナーは守っていただきたいものですね。

めいさん、こんばんは。当分、日本で演奏会しない方がいいんじゃないかなぁ。彼が弾いただけで拍手するような環境では・・・。これから欧米に出て行くのは、とても厳しいと思います。でもドイツグラモフォンってクラシックのレコード会社では、最高峰だから、ここでいろんな指揮者やピアニストと組んで、刺激をいっぱい受けて、もっともっと音楽が深くなるんじゃないかと期待してます。

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