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2006/06/23

『花よりもなほ』

是枝裕和監督の『花よりもなほ』を見てきました。時は元禄15年、お犬様の将軍綱吉の時代です。父の仇を追って、江戸に出てきた青木宗左衛門(岡田准一)は、実はへっぽこ侍、剣の腕がまるでいけてない。そんな彼を取り囲む長屋の人々は、みんな暖かい。貧乏だけれど一生懸命生きていて、みんなで肩寄せ合って暮らしていた時代の優しさが、映像からいっぱいあふれ出てきます。赤穂浪士に代表される仇討ちは、日本人にとっては、美談にたとえられますが、はたしてそうなのか?時代劇でこういう問いかけをしたのは、他にあるのかなぁ。復讐、仇討ちを繰り返せば残るものは憎しみばかり、でも生きていた肉親が残してくれたものは、もっともっと暖かいものがあったはず・・・という映画の台詞は、まさしく「人間同士の問題は愛情で解決しなければならない、武器では解決できない」と言ったツィメルマンの言葉にも私の中では繋がります。それにしても、サダさん(古田新太)っていいですね。ひょうひょうとしていて、ふざけているようで、ちゃんと見てる。次郎左衛門(香川照之)も、宗左衛門とは対照的なお侍だけど、どこか憎めないキャラクターだし、長屋の住民のたくましさが楽しかったです。

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