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2006/01/20

ポール・オースター『幽霊たち』

去年、世田谷パブリックシアターで見た芝居『偶然の音楽』の話を知人にしたところ、同じ著者ポール・オースターの『幽霊たち』を読んでみたらと、貸してもらいました。私立探偵のブルーはある日ホワイトという男性からブラックという人物を見張るように依頼されます。ブラックの住居が見える部屋を借り、彼をずっと見張るのだけれど、何も起こらない。そのうちブルーは、何の変化もない毎日の中で、ブラックという人物を考え、自分自身を見つめ直し・・・とにかく探偵が雇われたくらいなのだから何か事件が起こるだろうと思って読み進めると、自分もブルーのようなイライラ、何も起こらないことへのストレスのようなモノがたまってくる、なんとも不思議な小説でした。そして結末は、えええええっ!とびっくり・・・。『偶然の音楽』は原作を読んでいないけれど、芝居の結末は、やはり、えええええっ!そんなぁ・・・だったので、この人は何かに追いつめられた状況で自分を見つめ直し、自分の存在意義を見いだす、という主人公を描く人なのかな。う~む。分からないなぁ。なかなか自分では海外の小説を読まないから、芝居は良いきっかけになったかも。そういえば、前にパウロ・コエーリョの『ベロニカは死ぬことにした』も貸してくれたんだっけ。同じことの繰り返しの毎日にどうにも耐えられなくなったベロニカが、自殺を図り病院に運ばれる所から物語りが始まる。病院での様々な人との出会いから、彼女は自分を見つめ直して生きることを考え直すという話だったけれど、それが日本で映画化されてもうすぐ公開するとか。自分では手に取らない本を借りて読むのも、たまにはいいかもしれないな。

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コメント

翻訳本は中学校の頃に読んだきりで、
まったく手を出さなくなってます。
自分では全く買わないのがベストセラーなんだけど、先日たまたま「生協の白石さん」を貸してもらって読みました。
ほんわかととても優しいおおらかな気持ちに
なることが出来ました。
自分からは絶対に手を出さない本も、ちょっとしたきっかけで読んでみるのも新しい発見
があって面白いですよね。

みどりさん、こんばんは!
ほんと、自分では手に取らない本のカテゴリーってありますよね。そういう本は、新鮮な驚きとか発見があったりして、なかなか面白いかもしれませんよね。「生協の白石さん」は部分的にしか知らないけれど、ちょっと肩の力が抜けるようなほっとする感じします。

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