« 山茶花 | トップページ | 芋焼酎 佐藤 »

2005/12/14

表面張力をやぶって音楽があふれる瞬間

今宵は、紀尾井ホールでミケランジェロ弦楽四重奏団を聴いてきました。ハイドン、バルトーク、シューベルト・・・。特に最後のシューベルト「死と乙女」が一番楽しみでした。芸術と呼ばれるものには、表面張力をやぶって、エネルギーがほとばしるようにあふれてくる瞬間があると思います。1828年にわずか31歳という若さで亡くなったシューベルト。まさか2005年、ビルが林立し、せわしなく動き回る車や人にあふれた東京という街で、自分の作曲した旋律が再現され、作曲の過程で表面張力を破って溢れた情熱が、ホールに響き、そして聴衆にまで届けられるとは、想像すらしなかったでしょうけれど、そういう目に見えないエネルギーは、この世に飛び出たら消えないのではないか・・・その熱は永遠なのではないか・・・。芸術が爆発なのか、爆発するから芸術なのか、どっちかは分からないし、そんなことどっちだっていいんだけれど、なんだかすごい事だなぁ・・・と、会ったことのないシューベルトさんを想う夜なのであります。
ミケランジェロ・クァルテッットは、ビオラとチェロがとても良い音でした。ファースト・ヴァイオリンは、時々「?」もありましたが、アンコールのスメタナ「わが生涯」は柔らかくて暖かかったです。
さて、今私たちの周りに存在する様々な芸術、あふれ出て200年先の人を感動させるものは、何なのでしょうか?

« 山茶花 | トップページ | 芋焼酎 佐藤 »

クラシック音楽」カテゴリの記事

コメント

詩を書いていたことがあるのですが

 1)つくりあげるもの
 2)流れ出るもの

 の他に、ある瞬間自分のものではないものが
 出てくることが一度だけ体験して驚きました
 天才とは、そんな瞬間を数多く得られる人のこと
 でしょうか?きっと天に祝福されているのでしょう

セベさん、こんばんは!今夜は寒いですね。
本当に天才は、見えない何かが降りてくるんでしょうね。それを伝える役目を授かった人も、そういう人から伝えられるものを感じることができることも、幸せですよね。ところで、セベさんはどんな詩を書いてらしたの?

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/67926/7624368

この記事へのトラックバック一覧です: 表面張力をやぶって音楽があふれる瞬間:

« 山茶花 | トップページ | 芋焼酎 佐藤 »

フォト