6月16日(火)於:サントリーホール
アルマ・マーラー作曲 歌曲『夜の光』(ピアノ伴奏)
ソプラノ:市原愛 ピアノ:丸山滋
マーラー作曲 交響曲第9番ニ長調
指揮:クリスティアン・アルミンク
新日本フィルハーモニー交響楽団
2008-2009年のシーズンテーマが秘密、そしてこの夜のプログラムには「消えゆく愛の残像」とありました・・・。実際、妻アルマとマーラーの関係はどうだったのでしょうか?愛が消えそうだったのかしら?(新日本フィルのHP)
1曲目のアルマ作曲の『夜の光』は、ピアノ伴奏だけ。しかもステージ裏から声が聞こえてきて、これはアルマとマーラーの距離なのか?よく分かりませんが、演奏はやっぱりステージ上の方が良かったんじゃないかなぁ・・・と思いました。せっかくの歌なのに、微妙なニュアンスは客席からは遠くて分からなかったです。
続けてオーケストラで交響曲9番。アルミンクの指揮する演奏は、本当に美しいです。苦悩さえも美しくなってしまうようです。マーラー自身はいったいどんな音楽を求めていたのでしょうか?第4楽章を聴きながら、見えてくるのは、大草原に昇る朝日、これから始まる一日にどれほどの事が起きてしまうのか、ただ不安を感じながらも、なすすべもなく、ひたすら美しすぎる大自然の中にぽつんとたたずんでいるような孤独。前にも進めず、後ろにも戻れず…。でも太陽の光を浴び始める草のしずくや、これから咲こうとしている花や、目覚める木々は神々しいほどに美しく…。
というように、ひどく不安で孤独なのだけれど、美しいものを美しいと感じる心はまだあって、絶望的ではないという自分を、客観的に見ている感じ。アルミンクの音楽は、どんな時にも、どっぷりと感情に浸かることはないのだと思います。こういうマーラーもいいのかもしれません。
でも、弦の音色や、管の響きに、はっとするほど美しい瞬間があって、また聴きたくなるんです。
新日本フィルは、2010年からのシーズンにダニエル・ハーディングが指揮者陣に加入するそうです。年間4プログラムだそうで、とても楽しみです。オケのHPに動画のインタビューがアップされています。
さて、どちらのマーラーを聴こうかなぁ・・・。
最近のコメント